居住地として人気の福津市を舞台に 市民共働で推進する幸せのまちづくり
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福津市長 原崎 智仁 氏
あらゆる計画や政策を通じた持続可能なまちづくり
2005年1月に、宗像郡の福間町と津屋崎町とが合併して誕生した福津市。福岡都市圏の北部に位置し、ベッドタウンとしての発展を遂げてきたが、近年はJR福間駅周辺の区画整理事業の完了や、国道3号沿線への大型商業施設「イオンモール福津」の開業などもあって、とくに福間駅周辺は居住地として一躍人気のエリアになっている。また、福岡都市圏でありながらも、農業や漁業などの一次産業の基盤となる豊かな自然環境に恵まれるほか、「かがみの海」として注目を集める海岸ビーチや、「光の道」で有名な宮地嶽神社、製塩と交易で栄えた津屋崎千軒の街並みなど、自然や歴史・文化に触れる体験型観光に資する豊富な観光資源にも恵まれている。
その福津市では、従前より「市民共働で推進する幸せのまちづくり」をテーマに、あらゆる計画や政策を通じて持続可能なまちづくりを進めており、19年7月には国から「SDGs未来都市」として選定された。その後、「福津市SDGs未来都市計画」を策定し、現在もこの未来都市計画に基づいたさまざまな取り組みを進めている。
持続可能なまちづくりの仕組みを市内各地域に根付かせる
福津市が「2030年のあるべき姿」として掲げるのは、「社会:地域を担う人財育成」と「環境:共働による環境の保全・創造」、そして「経済:地域経済の基盤の確立」の、3つの要素それぞれが相互連携して相乗効果をもたらすことにより、市内の各地域に持続可能なまちづくりの仕組みと風土が根付くこと。そのための取り組みとして、市民向けのSDGs学習やワークショップなどの開催のほか、市民による環境保全活動の活性化や、シティプロモーションの強化などを実施してきた。さらに、「SDGsに取り組んでいる」または「取り組もうとしている」市内事業者や団体などからの「福津市SDGs宣言」の募集なども行っている。
また、これまでも市民共働で持続可能なまちづくりに取り組んできた、市内の津屋崎地区をモデル地区として選定。「津屋崎スタイル」と銘打って、地域通貨制度による自然景観と豊かな里海の再生や、社会的ファイナンスによる空き家活用促進、ラーニングツーリズム企画運営協同組合の創設などに複層的に取り組んでいくことで、新たなイノベーション創出にもつなげたい考えだ。
「福津市では、これからも市の個性や魅力を発信していくとともに、SDGsの考え方に沿ったかたちで、市政の基本となる魅力ある地域づくり・まちづくりに全力で取り組んでいきたいと思います」(福津市長・原崎智仁氏)。
<プロフィール>
原崎 智仁(はらさき ともひと)
1970年7月生まれ、福津市出身。福岡高校、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業。私立高校講師や社会福祉法人での勤務を経て、2010年12月から17年1月まで福津市議会議員(市民福祉委員会委員長、広報調査特別委員会委員長を歴任)を務めた。17年3月に福津市長に就任し、現在2期目。関連キーワード
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