九州地銀の2022年3月期 第3四半期(12月期)決算を検証する (4)
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金融グループの有価証券残高順位
【表1】は、九州地銀17行(FG・FH含む)の2021年12月期の有価証券残高順位表である。九州の金融グループ3社の有価証券残高合計は、前期比5,040億2,500万円増(同6.7%増)の8兆472億5,400万円となっている。
1位はふくおかFG(3行)で、同1,278億6,900万円増(同3.3%増)の3兆9,687億2,700万円。2位は九州FGで、同1,498億2,100万円増(同6.8%増)の2兆3,453億5,800万円。3位は西日本FHで、同2,263億3,500万円増(同15.0%増)の1兆7,331億6,900万円と大幅に増加している。
九州地銀17行の有価証券残高順位
有価証券残高のトップは福岡銀行で、前期比1,273億円増(同5.0%増)の2兆6,586億円(億円単位で切り捨て、以下同様)だった。
2位は西日本シティ銀行で、同2,248億円増(同15.1%増)の1兆7,147億円と大幅な増加。3位は肥後銀行で、同104億円増(同0.8%増)の1兆3,661億円。4位は大分銀行で、459億円増(同3.6%増)の1兆3,158億円となっている。
5位は十八親和銀行で、同187億円減(同1.6%減)の1兆1,746億円。親和銀行と十八銀行は20年10月の合併により、有価証券の保有割合を整理したと推測される。6位は鹿児島銀行で、同1,391億円増(同16.5%増)の9,827億円と大幅に増加した。
7位は宮崎銀行で、同111億円増(同1.6%増)の7,076億円。8位は佐賀銀行で、同399億円増(同6.6%増)の6,419億円。9位は筑邦銀行で、同42億円増(同1.8%増)の2,345億円。10位は宮崎太陽銀行で、同92億円増(同6.4%増)の1,537億円。11位は熊本銀行で、同144億円増(同11.2%増)の1,438億円と大幅に増えた。
12位は豊和銀行で、同54億円増(同5.2%増)の1,099億円。13位は南日本銀行で、同38億円増(同4.8%増)の840億円。14位は福岡中央銀行で、同108億円減(同11.9%減)の803億円と大幅に減少した。
15位は佐賀共栄銀行で、同2億円減(同0.4%減)の599億円。16位は北九州銀行で、同54億円増(同11.1%増)の540億円と大幅増。17位は長崎銀行で、同12億円増(同19.1%増)の80億円と大幅に増加した。
九州地銀17行のうち、有価証券残高が前期(21年3月期)から減少している銀行は3行。増加したのは14行となっている。
【表2】の通り、21年3月31日の日経平均株価(終値)の2万9,178円80銭に対し、3月9日は前日比73.42円安の2万4,717円53銭で取引を終えている。前年から4,000円を超えるマイナスとなっている。
また【表3】の通り、3月9日の九州地銀の株価はふくおかFGを除き、21年3月末比でマイナスとなっている。今後は期末の日経平均株価に加え、有価証券の運用を大きく増加させた銀行の決算にも注目が集まりそうだ。
(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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