空への最短切符はIAAにあり～エアライン専門校の強さの秘密（１）

インターナショナルエアアカデミー

　航空業界において、トップクラスの就職実績を誇るエアライン専門校がある。インターナショナルエアアカデミー（以下、IAA）（本校：福岡市中央区天神、永江靜加学院長）だ。IAAの強さの秘密を同校と学院長の永江靜加氏から探る。

IAAの根底に流れる学院長の想い

　永江靜加氏がIAAを設立したのは、今から約30年前の1984年11月のこと。設立のきっかけは、「スチュワーデス（客室乗務員）になりたい」という自身と同じ夢を描く後輩たちに見せてあげたいものがあったからだ。それは、自身がまだ訓練生だった頃、フライト時に飛行機の窓から見た真っ赤な夕陽に染まる雲海。夢を叶える過程で目にしたこの光景に心震えたのは、「お前のような田舎者には無理だ」と反対されたことがあったからだ。

　今でこそ、華やかな世界でパワフルに、そしてエレガントに生きる永江靜加氏だが、幼少期は大きな声を出すのが苦手で、根暗で猫背で人の目も見ることができないようなコンプレックスの塊だったという。そんな少女が夢を見つけたのは高校３年生のとき。テレビに映し出されたスチュワーデスの姿を見たことがきっかけだった。しかし、担任教師はその夢を一蹴。にもかかわらず、夢を追いかけたのは背中を押してくれた２人の存在があったからだ。１人目は高校のときのある教師からの「いいじゃないか、やってみろ！おまえという人間はこの世の中に１人しかいないんだぞ。だから誰にも遠慮することはない」という言葉だ。永江靜加氏はその言葉に勇気をもらい、同時に、どんな教師に会うかで人生が大きく変わるということを痛感した。IAAが夢追う若者を惜しみなく応援する学校であるのは、自身のそのような経験によるのだろう。

　２人目は永江靜加氏の母・永子さん。「大事なのは夢を持つこと！そして、本当に夢を実現したいのなら変わりなさい！生まれつきなんてないの。自分がどうなりたいかで必ず変われる！」と叱咤激励したのだ。弱気になっていた永江靜加氏は夢を追いかけることを決意し、航空専門校へ進学。大学進学と迷ったという専門校生活は、大学では決して学べないことに溢れ、「私の選択は間違っていなかった」と胸を張れるほど充実していた。

　念願叶い、永江靜加氏はスチュワーデスという夢への切符を手にした。そして、現在は自身と同じように夢を描く若者を羽ばたかせる手伝いをしている。それは、夢を持つことの大切さ、スチュワーデスという職業の素晴らしさ、夢を叶えるためには応援してくれる存在や夢への近道となる場所が必要だということを、永江靜加氏が身をもって知っているからだろう。IAAは、永江靜加氏の選択の１つひとつや、そこに至るまでの想いが集まって構築された専門校なのだ。

（つづく）
【山崎　由梨奈】

■インターナショナルエアアカデミー
本校所在地：福岡市中央区天神3-4-5　ピエトロビル10階
学院長：永江　靜加
ＵＲＬ：http://www.iaa.co.jp/