2024年12月22日( 日 )

【コロナ禍を越えて(14)】飲食店も今1つ

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 飲食店の状況もまちまちである。繁盛が継続しない。昼も夜も営業している串カツ屋の動向を見ると、昼間の1,000円定食にはお客が並ぶ。しかし、30人のお客で3万円の売上にしかならない。夜の4,000円コースはお客がまばら。10人として4万円。合計7万円なり。店長は「稼ぎの夜がさっぱり。お客さんの懐もまだまだ厳しい」と嘆く。夜の稼ぎの日は週2回しかないとか。

 一世を風靡してきた居酒屋の状況はどうか。客席は280席ある。一昔前は満席が続く繁盛店であった。同業者がノウハウを盗みにやってきたものだ。ある夕方に、お客が殺到した時があった。店長に「今晩は栄光の時代を再現する勢いですね」とエールを送った。「いや~これでも120名のお客です。久しぶりの団体客です」と話す店長の顔からは、真の喜びは伝わってこなかった。飲食店の盛り上がりには迫力がない。

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