【読者投稿】「徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史」に寄せられたご意見(12)
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医師としての朔福大学長
NetIB-Newsに「徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史」という連載があり、興味深く読んでいます。というのも、私個人、現在は学長となっている朔敬二郎医師について悪い思い出があるからです。今ここに、そのことをかいつまんで述べようと思います。福岡大のためにも、たとえ小さな一事であっても、真実を述べることは重要だと思うからです。
今から20年以上前、3月も末のこと、花見をしようと大濠公園に向かっている最中に胸の辺りが重くなりました。昨晩食べた刺身が当たったのかと思いましたが、一緒にいた妻が「顔が土色になっている、病院で見てもらった方がいい」と言い出し、そのままタクシーで福大病院へ行きました。土曜日でしたので、急患として受け付けてもらいました。
担当の医師は若い人で、私の様子を見るなり血圧を測り、心電図をとりました。その結果、心筋梗塞と診断され、直ちに手術・入院ということになりました。
私の意識ははっきりしていましたし、全体にだるさはあっても、さほど深刻な状況とは思えませんでした。しかし、医師の方は深刻な顔で「これから手術をするので覚悟してほしい」というようなことを言いました。
しばらくすると、真っ暗な密閉された部屋のなかで自分が手術台の上に横たわっているのに気づきました。医師に「何をするのですか」と聞くと、「カテーテル手術」と言われ、カテーテルが何であるかも知らぬうちに手術が始まりました。股の付け根から何か管のようなものを入れたのだと思いますが、どんな管なのかは覚えていません。痛みを感じなかったのは、局部麻酔のせいだと思います。意識ははっきりしていましたので、医師に状況報告しながら手術をしてもらうことにしました。
どのくらい時間が経ったかわかりませんが、医師が「よろしければモニターを見てください」と言いましたので、両目を開いてモニターを覗きますと、カテーテルの管が心臓部の血管をバルーンで広げているのが見えました。「あのあたりの血管は狭くなっているんですね。どうしてでしょうか」と聞くと、「脂肪が溜まっているから」と答えが返ってきました。「それなら、血管に突っ込んでいる管の先から脂肪を溶かす薬を発射したらどうです?」と私がいうと、「そんな装置はまだできていません」との答えでしたので、医学は進んでいるようで進んでいないと思いました。
手術が終了したことを確認した後、体力と気力を消耗したのでしょう、私はぐっすり寝てしまいました。それからどのくらい時間が経ったか、目覚めると小太りの医師が目の前に立っていて、「朔と申します。あなたの主治医です」と言いました。その人が後に学長になる朔敬二郎医師です。
その後10日間ほど入院しましたが、病室で朔主治医と会ったのはその時だけです。次に朔医師と会ったのはほぼ1カ月後で、そのときは看護師と若い医師が血圧その他の検査をし、回復が順調であることを確認したうえでの診察でした。
診察室に入ると、朔医師は私のカルテをじっと見ながら「問題ないですね」と言い、ようやくこちらを見ました。さすがにほっとした私は、先生に礼を言って、もう用はないのかなと思ったのですが、「Mさん、ちょっとお話ししたいことがあります。まあ、お掛けください」と椅子をすすめます。そして、おもむろにこんな話をしましたのです。
「実は、心臓を患った人に非常に良く効く薬を開発中なんです。ご存知のように、新薬が市場に出回る前には治験というのがあります。そこで、Mさんにもその薬を試していただきたい。非常に良い薬ですから、ご心配なく」
これを聞いた私は、治験を受けたせいで得体の知れない病にかかった知人の例を思い出し、思わず「いえ、結構です。遠慮させていただきます」と答えました。すると、先生は急に目つきが厳しくなり、「Mさん、私は医師として責任をもってあなたに治験を勧めているんです。一回の治験ごとに1万円進呈するんですよ。医学の進歩のためだと思って、受けてください」と威圧的になりました。
そのときの朔医師の顔と、「一回の治験ごとに1万円」という言葉が忘れられません。「1万円」をちらつかせるあたり、医師とは思えない品性のなさでした。治験は御免だと言い捨てて、あわてて退室したのを覚えています。その後、福大病院へは二度と行かず、今日に至っています。
あのときの朔医師の言葉自体は、他の病院の他の医師でも、治験を受けさせたいと思う時に言いそうな言葉で、それ自体は普通なのかも知れません。しかし、状況と場所、あの態度や話し方を総合すると、いくらなんでも不審の念を禁じ得ませんでした。それに、患者1人が治験を受けるたびに1万円を進呈するとなると、彼自身はどのくらいその新薬で稼ごうとしていたのでしょう。NetIB-Newsで朔学長の裏面史を読むにつけ、あの人ならやりかねないと思った次第です。
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