3期目習近平指導部が発足 「中国式現代化」を掲げる(前)
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設立から101年が経った中国共産党の第20回全国代表大会が、10月16日から22日にかけて北京で行われた。習近平総書記による政権の開始から10年後に迎えたこの大会は、「歴史的一里塚となる大会」と言われた。
習総書記は報告のなかで、「この大会は、党全体そして全国の各民族人民が社会主義の現代化国家を全面的に建設する新たな道のりに踏み出し、2つ目の百年の奮闘目標に向かって進撃する大事な時期に開かれる大変重要な大会だ」と指摘した。
大会では過去10年間の政権の成果が総括され、習氏は報告で「10年間、我々は党や人民の事業で重要な現実的意義や深い歴史的意義のある3つの出来事を経験した。1つ目は中国共産党の創立百周年を迎えたこと、2つ目は中国の特色ある社会主義が新時代に入ったこと、3つ目は貧困を脱却しゆとりのある社会を全面的に形成するという歴史的任務をはたし、最初の百年の奮闘目標を実現したことである。
これは中国共産党と中国人民の団結や奮闘で勝ち取った歴史的な勝利で、素晴らしき中華民族の発展史における歴史的な勝利で、世界に深い影響をもたらす歴史的な勝利でもある」と述べた。今後取り組むべき目標について、習氏はこう述べた。
「中国共産党のこれからの中心的任務は、全国各民族人民を団結、指導して社会主義現代化強国を全面的に築き、2つ目の百年の奮闘目標を実現し、中国式の現代化により中華民族の偉大な復興を全面的に推進することだ。中国式現代化とは、中国共産党が指導する社会主義の現代化であり、各国共通の現代化の特徴もあれば、自身の国情に基づく中国的特色も備える。中国式現代化は、膨大な人口の現代化であり、人民全体が共同富裕をする現代化であり、物質文明や精神文明が協調する現代化であり、人と自然がほどよく共生する現代化であり、平和的に発展する道をゆく現代化である。
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共産党大会での習近平演説は何を示したのか中国式現代化の本質的基準は、中国共産党の指導を堅持し、中国の特色ある社会主義を堅持し、質の高い発展を実現し、全過程で人民民主を発展させ、人民の精神的世界を豊かにし、人民全体の共同富裕を実現し、人と自然のほどよい共生を促進し、人類運命共同体の形成を進め、人類文明の新しい形態をつくるものだ。社会主義の現代化強国を全面的に築く上での全体的な戦略は二段階に分けられ、2020年から2035年までが社会主義現代化の基本的な実現、2035年から今世紀半ばまでが力強い民主文明で調和のとれた社会主義現代化強国の形成である。向こう五年間は社会主義現代化国家の全面的な形成を始めるうえでの大切な時期である」。
この党大会で習総書記は、初めて「中国式現代化」という概念を掲げ、欧米各国とは完全に異なる社会制度や発展形態であり、人類に新しい文明形態をもたらすものだと見なしている。つまり中国は、今後の発展で決してアメリカ流の道は歩まず、アメリカとは政治面で徹底抗戦していく決心を表現したのである。
(つづく)
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