2024年11月22日( 金 )

先陣を切る我々の責任は重大~第99回LC年次国際大会に向けて(前)

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第99回LC年次国際大会
DGEセミナー実行委員会
委員長 黒木善弘氏(九信電設(株)代表取締役)

 2016年6月24~28日にかけて、福岡市内で第99回ライオンズクラブ年次国際大会が開催される。世界最大の奉仕団体、ライオンズクラブ国際協会の会員を世界中から3万5,000人迎えることを目標に、目下、九州地区のライオンズクラブでは実行委員会を結成し、大会運営に向けて具体的な準備を始めている。そのなかで最初に協会会員たちを迎え入れ、運営活動を始めるのが国際理事会委員会とDGEセミナー実行委員会(以下、DGES実行委員会)だ。DGES委員長の黒木善弘氏(九信電設(株)代表取締役)は、「先陣を切る我々の責任は重大」だと気を引き締めている

国際大会前の準備セミナーを開催

黒木 善弘 氏<

黒木 善弘 氏

 DGEのDGとはDistrict Governor(地区ガバナー)の略で、地区における国際協会の役員のこと。各地区の年次大会で選出され、その年度の国際年次大会閉会と同時に正式に就任する。つまり選出から大会閉会時までは、「次期地区ガバナー候補」という立場に置かれるのだが、その会員たちのことを指してDGE(District Governor‐Elect、ガバナーエレクト)と呼ぶ。DGEセミナーとは、大会閉会式時に行われるDG承認式に参加するDGEに対して行われる事前セミナーのことだ。大会中にはさまざまなセミナーが行われるが、その準備を開催前から3日間かけて行う。第99回国際大会に集まる予定の1,600名のDGE関係者をサポートするのが、DGES実行委員たちの役目だ。

 「ガバナー候補となるには、それだけ厳しい研修を受けなくてはならない」と黒木DGES実行委員長は考えている。ガバナーの任務はLC協会の国際役員として、国際理事会の全般的監督のもと、所属地区において国際協会を代表する地位にある。また国内の地区においては、最高責任者としてキャビネット構成員を直接指導監督せねばならない。ライオンズクラブは「We Serve(我々は奉仕させていただく)」という理念のもと、積極的に社会に奉仕する団体だ。黒木DGES実行委員長によると「他の奉仕団体も同じ気持ちだと思いますが、政府がやれないことをやるのが私たちライオンズクラブ会員の務め」なのだ。

 志高い精神を持つライオンズクラブの地区キャビネットは、九州だけでもA~E地区がある。それぞれの会員数は1,500名を下らず、A地区(福岡・壱岐・対馬)では4,500名にもなる。九州全体であれば1万4,000名弱が在籍している会員を束ね、そのトップに立つだけの統率力と知識力が求められる。もちろん自分自身が「社会に対して具体的にどのような奉仕活動を行っていくか」という強い目標意識がないと、構成員たちを牽引できない。ライオンズクラブの国際役員であり地区最高責任者であるDGは、彼らキャビネット構成員に尊敬されるだけの知識と素質、人格を備えた人物であることが求められるのだ。全世界から選りすぐりのライオンズメンバーが結集する。日本国内だけでも35名のGDEを輩出している。

自身の経験から大会時の状況を想定

 福岡では初めての開催であり、どのような準備が進められるのか予測するのも大変だが、ライオンズクラブ歴が長い黒木DGES実行委員長は、これまでの経験から大会のイメージをある程度想定できるのではないかと話す。
 黒木DGES実行委員長は、ライオンズクラブで活動する先輩ライオンから学び、推薦を受け、台湾でリーダーシップ研究会を受けた。そして福岡で開催されたアジアフォーラムの経験も積んだ。
 リーダーシップ研修会のことを思い起こせば、スケジュールは非常にハードで、宿泊兼研究会会場のホテルに4日間、缶詰となり、朝から晩まで研修を受けたそうだ。「あの雰囲気と、2年前福岡でアジアフォーラムを開催した際の経験から、どういう人材が必要で、どのように配置する必要があるか、おおよその見当をつけているところです。運営自体は国際大会委員会が行います。我々に求められているのは、その補佐役です」と黒木DGES実行委員長。

 まず参加者の母国語数に合わせた28~30室のセミナー会場が必要になるのは間違いない。会場設営や資料の準備、講義中の資料配布や簡単な問い合わせなどへの受け答えができるよう、多くの人員と配置計画が必要だろう。「補佐だからといって気は抜けません。サポートするにしてもある程度、セミナー内容についての知識が必要でしょうから、DGES実行委員会内でも事前に研修会を行わないといけない、と考えています」と黒木DGES実行委員長。
 また、サポートは、セミナー当日だけの問題ではない。DGEが入国するときからを空港で出迎え、宿泊先に案内し、セミナー中は宿泊先からセミナー会場までシャトルバスで送迎する必要があると見ている。その他、さまざまな事態を想定し、臨機応変に対応することも求められるだろう。ホテルに案内係のデスクを常設し、19~29日まで担当を配置して観光も含めたさまざまな問い合わせやニーズに応えていくことも必要だ。考えれば考えるほど、準備すべきことが出てくる。

(つづく)
【文・構成:黒岩理恵子】

<COMPANY INFORMATION>
九信電設(株)
代 表:黒木 善弘
所在地:福岡市東区千早1-35-11
設 立:1973年
資本金:2,000万円
TEL:092-671-5025
FAX:092-671-5065

 
(後)

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