清酒「獺祭」の旭酒造、ニューヨークに進出

    清酒「獺祭」醸造元の旭酒造（株）（山口県岩国市）は、アメリカ・マンハッタン中心部から約150km離れたニューヨーク州の北部、ハイドパークに建設中の酒蔵が2023年春に稼働する見通しだと発表した。

　ニューヨークでつくる酒は、「獺祭」とは別のブランド名「DASSAI BLUE」で、「青は藍より出でて藍より青し」を引用して名付けられた。同社の桜井一宏社長は、「DASSAI BLUE」について「日本の獺祭を超える存在になってほしいという願いを込めて、命名した」と話す。

　米国で建設中の酒蔵は、23年1月にも引き渡しが行われ、一連の許認可などを経て3～4月頃に酒づくりを開始する予定。

　日本国内同様、純米大吟醸酒に特化した「DASSAI BLUE」にはニューヨークの水が使用され、日本産と米アーカンソー州産の山田錦を原料に醸造される。新酒は5月頃に出来上がってくると見られており、品質を磨いたうえで、23年9月頃に「酒蔵のお披露目」を大々的に開催する予定だという。

【（株）データ・マックス顧問　浜崎裕治】