2024年07月16日( 火 )

名門大学を卒業して農業を選んだ中国の若者

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中国 農村 イメージ    今年も卒業シーズンがやってきた。人生の岐路に立ったとき、私たちはどのように行き先を選択すべきだろうか。最近、中国中央テレビのある番組が数人の若者のそれぞれの選択にスポットを当て、迷える若者たちへ参考になるケースを紹介した。

 有名大学を卒業して、フランスに留学し、トップ500社に就職する。多くの人にとって、夢のようなすばらしい人生コースだろう。しかし名門大学を卒業し、よい仕事を見つけて大都市でキャリアアップするというルートを、柯嘉華さんと周晰さん夫婦は選ばなかった。

 柯さんは上海の同済大学交通運輸工程学院(学部)で学んでいたとき、同大経済・管理学院で学んでいた上海出身の女性の晰さんと知り合って恋に落ちた。晰さんがフランス・パリへの留学から戻ってくると、2人は都市で働き生活することをすっぱりとやめて、福建省漳州市南靖県にある柯さんの実家に帰った。小さな山村で有機農業の生産販売を手がけ、「新農村」の「新農家」カップルになった。

 山村に根付いた2人は、広い視野と市場を把握する力を駆使して、オーガニック栽培の方法を活用し、化学肥料や農薬を使わないと生産量が少なくなるという問題を克服し、それまで一種類だったオーガニック茶葉を8種類まで増やすことに成功し、100世帯ほどの農家を動員して、オーガニック栽培の茶葉を市場で5,000kgほど販売した。同時に、ライブ配信などの方法を通じて、周辺の農村のメンマ、リンゴ、ナツメなどの農産物を支援し、5,000kgほどの売上につなげた。


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