2024年11月28日( 木 )

設計事務所、我が世の春を謳歌する

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 「建築コストが値上がりしてどこが一番、繁盛しているか」という問いには、即座に「設計事務所が一番恩恵を被っている」と自信をもって回答できる。では、マンションを新築する例を紹介しよう!

 昔、3LDKの建築費は1,200~1,400万円であった。60戸なら、建築費が7.2億〜8.4億円になっていた。設計費は工事費の3%である。だから2,160万円~2,520万円の計算になる。
 ところが昨今の建築費相場は一戸あたり2,400万~2,600万円になっている。同様に換算してみると60戸で建築総費が14億4,000万〜15億6,000万円となり、設計費は4,320万〜4,680万円になる。

 だが、人件費や建材が高騰している建設会社に比べ、設計事務所がやることは昔とまったく同じ。「だから丸儲け」とやっかみがでてくる。設計事務所は、まさしく我が世の春を謳歌しているのである。

関連キーワード

関連記事