2024年07月17日( 水 )

老人の「口説き方」も千差万別

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(1)クラブで、ある男性からアプローチされたという50代の女性経営者Aから聞いた話を以下に記す。

 Aは先日、会食を終えて友人たちと別れたものの、飲み足らない感じがしたので途中下車して博多駅前にあるクラブに立ち寄った。カウンターで1人、カクテルを飲んでいると、60歳前後の男が近づいてきた。名刺交換を終えると「私は海外でビジネスをしています。またまた投資会社を新たに立ち上げるところです。投資すれば儲かります」とビジネスについて語りだした。「このオヤジは色気も良識もない奴である。若い奴ならともかく、ためにならない話を誰が信じるものか!」と、Aは内心馬鹿にしながら聞いたという。

 男の話が面白くなかったため、カクテルを2杯飲んでお別れしたが、翌日、男から早速電話がかかってきた。内容は「明日、御社へ表敬訪問する」というものであった。断る理由もないので「どうぞ!」と承諾。翌日、男は午後2時に会社にやってきた。会社のなかを一通り眺めた後、男が「会社のホームページを作成したい、いくらぐらい必要なのか」とたずねてきたので、Aは「150万円前後で人並のものができます」と答えた。その後は男の独演会、投資のメリットを延々と語る。Aはすっかり興ざめしたという。

 Aは「たった150万円のホームページ作成にも返答無し。誰があいつの投資話にのるものか」とぼろくそに批判する。

(2)フェイスブックで誘われる。

 Aにまたまたフェイスブックでお誘いがあった。大変もてる人である。お誘いしてきたのは80歳の「爺さん」だった。Aの趣味は陶芸で、自身のフェイスブックに作品を紹介している。この「爺さん」からのお誘いは「貴女の作品に感心した。お食事をしたい」といった内容である。Aはこの「爺さん」とは、一度も会ったことがない。ただ、福岡では有名な人物なので、「おかしなことにはならないだろう」という安心感から指定されたレストランに赴いた。

 このレストランは、福岡では名のあるフレンチの名店である。この「爺さん」は、陶器の包みを3つほど持参してきており、食事の途中で包みを開けた。そこからは、持参してきた陶器の自慢話となった。縁があった品々の由来から始まり、どれほど高価な品かといった自慢話を延々されて時間が過ぎていく。結局、食事時間は2時間半にもおよんだ。Aは、ウンザリして料理を堪能する気を失い、「こんな暇な爺さんを相手にする時間はない」と、はらわたが煮えくり返っていたという。

結論:「ホイホイ出ていくAが悪い」と思う。

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