中国のロボット密度、2025年には倍増か
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上海市浦東新区康橋で12月2日午前、スイスの重電大手ABBによるロボットのメガファクトリーの操業式が行われた。現場で取材した澎湃新聞によると、この工場は生産と研究開発が一体となった「全自動化柔性(柔軟な自動化)」という方式を採用しており、面積は6.7万m2で総工費213億円という。
国際ロボット連盟(IFR)によると、中国のロボット密度(従業員1万人あたりの稼働ロボット数)は、2015年は49台で国別25位だったが、2020年には246台で9位に達し、ロボットが急激に普及している。IFRのMilton Guerry会長は、「ロボット密度は世界の製造業の自動化レベルを示すバロメーターである。データから見て、中国そしてアジアの製造業はまさに日の出の勢いである」と述べている。
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RPA導入支援で企業価値を高めるABBのロボティクス&ディスクリート・オートメーション(RA)事業部のプレジデント、サミ・アティヤ氏は、「中国はABBの最大の市場であるほか、極めて重要な開発や製造の中心でもある」という。2021年、ABBのロボットやオートメーションの売上のうち中国の占める割合は29%で、この数字は今後さらに伸びていくという。その理由は、中国が世界有数の産業用ロボット市場で、2021年には全世界のロボット設置数量の51%を占めているからであり、「中国のロボット密度は2025年に今の2倍になる見込み」という。
アジアでは、新規のロボット4台のうち3台が中国製であり、オートメーション化の普及度上位5カ国のうち4カ国がアジアに存在する。アティヤ氏によると、中国は以前からABBの主要生産拠点3カ所の1つであり、新工場はオートメーション化が導入されてスペースを50%節約し、従来型の向上に比べて生産量が300%アップするという。「今後は中国で販売する製品の90%以上をここで生産する。少しでも多くの現地製造品やソリューション、サービスを中国に提供していきたい」とのことである。
新工場は中国のみを対象とせず、ABBの主要生産拠点3カ所の1つとして既存の工場に代わりアジアを対象としていくという。スウェーデンのヴェステロースの工場はヨーロッパを、またアメリカ・ミシガン州オーバーンヒルズの工場はアメリカ州を引き続き対象とする。
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