任期満了にともない、5日、北九州市長選挙が行われた。いずれも新人の4名が立候補し、有力候補として挙げられていた元国土交通官僚の津森洋介氏と元厚生労働官僚の武内和久氏との、事実上の一騎打ちになると見られていた。
即日、投開票が行われ、武内氏が当選を確実とした。
今回の市長選は保守分裂となり、4月の統一地方選挙の前哨戦として注目された。自民党、公明党、立憲民主党などが津森氏を推薦。自民党会派を離脱した市議や自民系県議の一部が武内氏を支援していた。選挙戦において津森氏は、都市間競争に打ち勝つための交通インフラ整備の必要性などを訴え、多くの政党や支持団体を中心に組織戦を展開したが、およばなかった。
津森氏は支援者の前に姿を見せ、「私の力不足です。北九州を愛する気持ちは変わりません。一市民として、市政の行末を見守っていきたい」と敗戦の弁を述べた。
津森氏は北九州市出身、東京大学法学部卒業。旧建設省(現・国土交通省)に入省し、環境省、海上保安庁などへの出向を経て、国土交通副大臣秘書官、国土交通省九州地方整備局建政部長、内閣府参事官を務めた。
【近藤 将勝】
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