聞いてみたら10人のなかで1名しか承知していなかった。「肺活量が弱って友人が呼吸困難でヤバい状態になっている」と話した。「それはきつかろう。酸素が不足すれば誰でも酸欠で死んでしまうからね」と誰もが知ったかぶりをする。「いやいや、酸欠の話ではないのだ!!CO₂を吐き出しきれないから死に直面しているのだよ」と説明する。9人は「それは何のことだ!!」と首を捻る。
体内に潜んでいるCO₂が過剰になると意識不明になり最終的には死に至ることをご存じないらしい。肺活量ダウンと聞けば誰でもが酸素を吸引できなくなり危篤状態になると反応する。一方で、この状態は体内のCO₂ を吐き出す力を失ってしまう。結果、血液中のCO₂ が60%を超えると死に至らしめる最悪の事態に陥るのである。この冷厳な事実を知っている人は10人中1名しかいなかった。ご承知の方は医療関係者か身内に、CO₂過剰で亡くなった不幸を経験した人のみであろう。
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