中国人女性が沖縄離島を購入、ネット炎上(前)
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「皆さん、私の後ろにある、あの小島を見てください。あれが2020年に私が購入したものです」──カメラの前で自慢げに話す中国人女性。驚くべきは、彼女が購入したのは、中国の小島ではなく、日本の沖縄にある離島なのだ。
「中国人女性が日本の小島の主となった!」「中国領土が増えた」と中国のネット上でも大きな話題となったこのニュース。ネットユーザーたちからは、「自分も買いたいけど、お金がない」「実家が不動産業だから、若くして大金をもっているんだろうな」「災害が起きても大丈夫なの?」といったものから、なかには「みんなでカンパして基地を建ててしまおう」「ここを戦略基地にできないか」といった過激なコメントも寄せられていた。
女性は、山東省青島出身の34歳。レストラン事業を経営しており、家族は不動産や金融業を営んでいるという。購入目的を、このように説明している。
「将来的に自分が住むか、子どもに残す。もし、良いデベロッパーに出会えれば、リースに出すこともできます。アラブの王子みたいな人に会えれば、売ることも考えられる。万が一、大金持ちの目にとまったら、島を買って彼女や子どもにプレゼントする可能性もあるよね。」
投稿によると、買った島は沖縄本島北方の無人島、屋那覇島。
登記によると、島の一部は21年2月から東京にある中国ビジネスコンサルティング会社が所有。島がある伊是名村役場によると島全体を占有したわけではなく、所有しているのは5割程度。島は私有地と村有地が混在し、砂浜の大部分は村有。島は一般客らの釣り場やキャンプ地となってきた。
中国メディア「紅星新聞」のインタビューで、女性は「家族の会社の名義で、島を購入した」と語った。オークションを経て購入したようで、入札の開始価格は60万元 (約1,150万円)だったと明かした。島に存在する917筆の土地のうち、720筆を購入したとのことで、広さは全部で70万m2におよぶという。残りの土地には、現地の島民などが住んでいるそうだ。
会社のホームページのドメイン名には『yanaha』とあり、事業内容には「沖縄県の屋那覇島を取得して、現在、リゾート開発計画を進めております」とある。
購入した土地の活用法について、女性は「(リゾートなどの)商業目的で使うことも考えているが、それだけに限定したくはない。きれいに開発をするので、将来はみんなにも遊びにきてほしい」と語った。
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中国・不動産市場は行き詰まった琉球新報の報道によると、沖縄ネット不動産・木村隆宏代表取締役は「前に2回ほど競売が行われている。実際には競売は取り下げ、中止というかたちになっている。(Q.沖縄の島が競売に出るのか?)私の方で知る限りは、今までは記憶がないですね。無人島の土地が買えるとなれば、言い値で買うという人も出てくるかも。登記の情報などから推測すると、おそらく3億円くらい」と述べた。
この無人島から1キロほど離れた伊是名島には、1,300人が住んでいる。伊是名島住民などからは不安の声が上がる事態になっている。
伊是名島・観光関係者・・「僕らとしては、永遠に無人島であってほしい」。
伊是名島に住む人・・「やっぱり中国の人が買ったら、向こうの領土になるって話も出てくる。迷惑ですよね。漁師は島の周りで、もずくの養殖もやってるし」。
(つづく)
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