液卵のイフジ産業、最終利益11億、過去最高の収益と利益を更新
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イフジ産業(株)(糟屋郡粕屋町。東証スタンダード、福証)は8日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は208億9,100万円(前期比19.9%増)で過去最高、営業利益と経常利益は各々15億7,500万円(同18.9%増)と16億1,500万円(同19.0%増)で9期連続増益、最終利益も11億1,600万円(同12.1%増)と4期連続増益となり、いずれも過去最高益を達成した。
当期の経営概況は、同社よると、円安や世界的なインフレの影響などにより食品業界では原材料価格や製商品価格の値上げが相次いだほか、鶏卵業界でも飼料価格の高騰などにともなう生産コスト増による鶏卵生産意欲の低下に加え、過去最大規模の鳥インフルエンザの発生により採卵鶏の殺処分数が国内の採卵鶏総数の1割超におよぶなど、年明け以降は鶏卵の極度の供給不足と鶏卵相場の高騰が続いた。
そのなかで、同社の主要事業である液卵関連事業は販売数量で前期比4.0%増の過去最高となったほか、売上高についても、鶏卵相場(全農東京Mサイズ基準値)が16.6%(36円)高と上昇したことにともない販売単価も連動した結果、前期比20.6%増の183億円となった。加工品売上高も、ゆで卵や卵白プロテインの販売増などにより7億9,800万円(同56.8%増)、その他売上高は6億2,700万円(同6.1%増)となり、液卵関連事業の合計売上高は197億8,400万円(同21.2%増)となった。
来期、24年3月期の見通しについては、今後も鶏卵の極度の供給不足にともなう鶏卵相場の高騰が予想されるなか、同社は原料である鶏卵の数量確保や仕入価格高騰に対応しながら適正価格での販売に努めるとしたうえで、売上高は248億円と増収を、利益については営業利益16億円、経常利益16億円、最終利益11億円と、当期と同程度を見込んでいる。
【寺村朋輝】
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