中国のネット視聴市場規模は13.7兆円に(後)
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読書系動画の再生回数が前年比65%増に
近年、視聴の分野での革新的技術成果が、業界の発展に新たなチャンスをもたらしている。人工知能や4K/8K超高画質動画、クロスリアリティ(XR)などが、インターネット視聴に新たな下支えを提供し、そのコンテンツの生成や配信、お薦め機能などが一層スマート化やパーソナライゼーションされ、その精度も高くなっている。
またハイクオリティなコンテンツは、依然としてインターネット視聴業界の持続可能な発展の最も重要な手がかりとなっている。「報告」によると、知識を習得するというのがショート動画ユーザーの重要なニーズになっている。
ショート動画は近年、知識発信促進という面で一定の進展を遂げている。最近発表された「2023抖音読書エコシステムデータ報告」によると、ここ1年、読書系動画の再生回数が前年比65%増、お気に入り登録が同比276%増となっている。なかでも5分以上の読書系動画の投稿数は同比279%増となっている。
同時に、未成年人の健全な成長のために、さらに健全な環境づくりをするというのが、視聴業界が注目する話題となっている。近年、関連当局の指導の下、インターネット視聴プラットフォームは、青少年モードを開設したり、青少年用の健全なコンテンツプールを構築したり、マーケティング広告のプッシュ通知を禁止したり、使用時間や時間帯を制限したりするなどして、未成年者の成長を見守る取り組みを行っている。
25~34歳の若年層がネット動画制作の中心に
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体験と交流を促進する場へ 映画館が生き残る道(後)第1回上海インターネット動画コンテンツ創作者会議が11日に上海市で開幕した。会議で発表された「2022年インターネット動画コンテンツ創作者白書」によると、2022年に中国のネット動画の市場規模は8,002億元(約15兆6,494億円)に達し、25~34歳の若年層が動画創作の中心だったという。
同白書によれば、過去数年間の爆発的成長期を経て、ネット動画業界はユーザーの規模が飽和状態に近づき、徐々に安定に向かい、構造的最適化と内在的成長の方向へ発展するようになっている。動画サイト「bilibili(ビリビリ)、ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」、ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」など中国国内で主要なネット動画創作プラットフォームでは、ファン数が1万人に上る創作者が21年の900万人から23年の1,300万人以上に増加し、さらに増加する余地があるという。
創作者の年齢分布を見ると、25~34歳の若年層が59%を占めて、ネット動画創作の中心であることがわかる。プロの創作者は37%、副業として手がける創作者は46%。創作の主な動機には、「暮らしを記録し人と共有したいから」、「個人の興味関心のため」、「副収入がほしいから」、「知識や考え方を人と共有したいから」などが並んだ。
(了)
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