2024年12月22日( 日 )

福岡10区自民党支部長 吉村県議が党員投票で圧勝も保守分裂の公算

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投票の6割以上を獲得

 次の衆議院選挙に向け、福岡10区の自民党支部長を選出する党員投票で、福岡県議会議員・吉村悠氏が投票数の6割を超える627票を獲得し圧勝、支部長に内定した。党員投票には、公募で1次選考の書類審査を通過した4人が立候補していた。

 投票結果は次の通り。▼吉村悠氏:627票▼佐藤栄作氏:276票▼藤岡福資郎氏:23票▼嶋田智哉子氏:3票。10区の党員は1,879人(宛先不明を除く1,792人に投票券が送付)、投票数は954であった。

 吉村氏は取材に対し、「大変身が引き締まる思いである」としたうえで「小倉南区で行っていた草の根運動を、門司区・小倉北区においても広げていけるよう活動していきたい」「まだ内定の段階であるが、支部長になって、議席を奪還し地域の声を聴く国会議員として仕事をしていきたい」と決意を語った。

 選挙区の課題について問われ、「物流拠点としてのポテンシャルがある」と評価したうえで、「北九州市全体の活性化」を一番に挙げた。重視する政策については、「子育て支援について(県も)北九州市もしっかり頑張ってきた」「エネルギーについて9区と協力して、北九州の魅力を発信していきたい」とした。

9区同様保守分裂へ

 事前の面接審査で選考から外れた北九州市議会議員・大石仁人氏は、あくまで無所属で立候補する考えを示しており、前回の選挙で落選した山本幸三氏も立候補の意向を明らかにしている。県連執行部は、「一致団結して臨みたい」としているが、福岡9区同様、保守分裂の公算が高い。

 福岡10区の現職で、立憲民主党福岡県連代表の城井崇衆議院議員は、「他党のことであり、コメントすることはありません」としている。

【近藤 将勝】

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