2024年11月13日( 水 )

風が吹けば桶屋が儲かる~板金工場は大忙しで

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 お盆休み前、当社従業員のお母さんが車を運転中、事故に遭ったとのこと。幸いスピードが出ていなかったため、車の鼻先を軽くぶつけられボディが凹んでしまっただけで、お母さんは怪我もなく無事であったようだ。相手方は事故を起こしておきながら横柄な態度で胸糞が悪かったそうだが。現場検証をした警察官は親切で、車の方も保険会社のドライブレコーダーが付いていたおかげで、衝突を検知した保険会社がテキパキとレッカー用意しディーラーに運んでくれるなど、事故後の処理はスムーズに進んだという。

 ところが、車の修理をする板金工場は大忙しで修理の完了は1カ月先になるとのこと。聞けば、ビッグモーターの不祥事のせいで、ビッグモーターの顧客の修理依頼が他社に流れて、板金工場はどこも修理依頼が殺到しているという。

 きちんと仕事をしている工場が潤うのはよいことだが、どこも人手不足で猫の手も借りたいというご時世に、整備工場で腕を振るうどころか無駄にゴルフボールを振り回すなどという愚かしいことをして、自分の利益だけを貪って世間の生産性に水を差すというのはまったく社会にとって害悪でしかない。その挙句、無関係な人たちにまで修理1カ月待ちを食らわせるとは、罪の大きさに呆れるというものだ。

 9月の敬老の日の3連休までは鼻先が凹んだ車で我慢することになるとすれば、とりあえず筆者であれば腹立ちまぎれに、3連休は東京・目黒区青葉台にある某社長宅に乗り付け、高さ8mといわれる石の壁を鼻先が凹んだ車でブラブラ流しながら見学するなどという思い出づくりまで、うっかり想像をめぐらしたところだ。

 しかし、原稿が立て込んだこの忙しいときにこんな下らない妄想でまで筆者の生産性に水を差すとは、ビッグモーターの罪深さにさらに呆れた。筆者もそんなに暇じゃない。

【寺村朋輝】

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