2024年11月22日( 金 )

小渕優子氏を選挙対策委員長に 近づく清和会支配の終焉

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 岸田文雄首相(自民党総裁)は12日午前に行われた党役員会と総務会で、人事の一任をとりつけた。

 13日に行う内閣改造・党役員人事で、茂木敏充幹事長を留任させ、小渕優子組織運動本部長を選挙対策委員長に起用する方向にあるという。また現在、選挙対策委員長を務める森山裕氏を総務会長とし、萩生田光一政調会長を留任させる人事案も固めた。また、松野博一官房長官は留任となる見通し。

 小渕優子氏は、現在の茂木派にあたる平成研究会の元会長で第84代首相を務めた小渕恵三氏の次女。6月に逝去した青木幹雄氏は小渕氏を官房長官として支え、小渕氏の娘の優子氏を「いずれは党総裁に」と念願していた経緯がある。

 小渕元首相が2000年5月に急逝し、森政権を経て01年に小泉政権が誕生するまでは、平成研究会と宏池会(現在の岸田派)を中心とした保守本流が自民党の主流派であり、現在の安倍派である清和政策研究会は非主流派であった。

 現在は、安倍派が自民党最大会派だが、後任の派閥会長が決まらず、集団指導体制となり、分裂の可能性が指摘されている。小渕首相の娘である優子氏の起用は、20年近く続いた清和会支配が終焉に近づいていることの現れではないか。

 また、今回の内閣改造・党役員人事や、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対する解散命令請求に向けた動きなどを受け、岸田首相は年内に解散総選挙を行うことを視野に入れているとの見方もある。

【近藤 将勝】

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