2024年11月07日( 木 )

中国人民銀が今年2回目の「利下げ」

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中国人民元 イメージ    中国人民銀行(中央銀行)が権限を授与した全国銀行間貸出センターは7月21日、最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の今年2回目の利下げを行うことを明らかにした。1年物の金利は前回の調整から10ベーシスポイント(bp)引き下げて3.45%とし、5年以上は据え置いて4.2%とした。

 今年に入って、1年物LPRは20bp引き下げられることになる。6月20日に行われた今年初めての利下げでは、1年物も5年以上も10bp引き下げられていた。

 福建省徳化友盛陶瓷有限公司の顔旭東総経理は「LPRの再利下げは好材料」と非常に喜び、「当社は日本から日用陶磁器の新たな注文を受けたばかりで、調達コストがより低い資金を獲得できれば、財務コストをさらに抑え、速やかに原材料を購入して生産をスタートするうえで有利だ」と話した。

 顔総経理は、「7月末、当社は中国建設銀行から1,000万元(1元は約20.0円)の融資を獲得して6月のLPR引き下げのメリットを享受した。金利は引き下げ前なら3.8%だったのが3.4%に下がり、4万元を超えるコストの削減になった」と続けた。

 専門家は、「3カ月近くでLPRが2回引き下げられ、反循環的調整の役割が大きく強まり、積極的な政策のシグナルが発信されたことは、経済の持続的な回復好転を推進するうえでプラスになる」とした。東方金誠国際信用評估有限公司の王青チーフマクロアナリストは、「今回の1年物LPRの利下げは企業と個人の資金調達コストを持続的に引き下げることになり、ひいては消費と投資の原動力をかき立て、経済の持続的な回復好転に向けて力を蓄えることにつながる」との見方を示した。


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