ダイオーロジスティクス(大王製紙子会社)、下請法違反で公取委が勧告
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公正取引委員会(以下、公取委)は 21日、一般貨物自動車運送業のダイオーロジスティクス(株)(本社:愛媛県四国中央市、竹内正人代表、大王製紙の100%子会社、以下同社)に対し、下請代金支払遅延等防止法(以下、下請法)に違反したとして勧告を行った。
公取委によると、同社は下請事業者に対して、同社が提供する貨物運送の利用を強制していたもので、公取委はこの行為を下請法の規定に違反するものと見なした。具体的には、同社の中部支店が2021年1月以降、下請事業者に対し、自社が提供する貨物の運送の利用を余儀なくさせ、下請事業者は自らが荷主などから請け負った貨物の運送の全部、または一部を同社に再委託して同社の貨物運送を利用していた。下請事業者が利用した金額は総額6,995万7,800円。
公取委は同社に対して、上記から得ていた利益に相当する額を下請業者に支払うことと、今後、正当な理由がない限り、下請事業者に対して自社のサービス利用を強制しないよう措置を講ずることを勧告した。
ダイオーロジスティクスは、大手製紙メーカーである大王製紙(株)が全額出資する子会社。大王製紙グループから請け負う貨物の運送などが売上額のほとんどすべてを占めている。
【寺村朋輝】
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