2024年11月21日( 木 )

泉元明石市長「政権交代は目的ではなく、国民の暮らしの安心」

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 稲富修二衆議院議員(立憲民主党)の「新春のつどい」が24日、福岡市中央市民センターで開催された。会場には、テレビ番組などで政治に関する鋭い指摘をしていることで知られる泉房穂元明石市長が講師として来場。自民党の政治資金問題など政治改革について大勢の聴衆を前に意見を述べた。

 会場には、稲富氏を激励し、泉氏の話を聞きたいと、地元有権者をはじめ、医療、保育、観光、建設など各業界の関係者ら500名以上(主催者発表)が参加。福岡市内ばかりでなく、北九州市や県南からの参加者もみられた。

紹介を受ける福岡1区・3区の候補者ら
紹介を受ける福岡1区・3区の候補者ら

    稲富氏とともに、国政・地方政治に志を立てる立憲民主党や友党である国民民主党の国会・地方議員も駆けつけた。具体的には、野田国義参議院議員、原中まさし県議会議員(中央区)、仁戸田元氣県議会議員(西区)、守谷正人県議会議員(城南区)、井上まい福岡市議会議員(城南区)、花下主茂八女市議会議員などだ。

 泉氏は講演において関西弁交じりで以下のように熱く語った。

 2011年に明石市長に就任したが、人口減少や駅前の商店街の衰退などが問題となっていた。さらに、明石市民は東京へ行った際、明石からきたといえず、「神戸からきた」と言っていたという。そうした状況に危機感を持ち、「明石市民であることを胸張って言えるようにならないといけない」と、12年にわたり市政改革を行い、とくに子育て政策の充実に力を入れたと述べた。

 また、市長が追行すべき仕事について、(1)方針を決める、(2)お金の使い道を決める、(3)人の配置を決める、(4)市民に情報提供する、の4点を挙げた。

多くの市民に向けて熱く語る泉元明石市長
多くの市民に向けて熱く語る泉元明石市長

    そのなかで「子どもは未来であり、子どもを大切にすれば地域社会は潤い、子どもと直接関係がない高齢者も、商売をやっている人もみんな幸せになる」、「子どもを応援したら街はよくなる」と強調した。

 泉氏の取り組みの結果、「明石市は、関西の住みたい街ランキングで芦屋などを抜いて上位にある」ことも紹介された。国政についても泉氏は言及し「日本の政治は30年間無策だったわけではない」としながらも、「今の政治は有害だ」、「国民が苦しいのにさらに首を絞めてきた」と述べた。

 「政治は選挙の当選が目的ではない」、「結果を出すのが政治」であると訴え、「国民みんなのほうを向いた政治に方針転換が必要」として、次の衆議院解散総選挙では、従来の政治勢力の枠を超えた新たな政治勢力で、福岡においても「小選挙区で必ず勝利しよう」と語った。

 稲富氏は、自民党の政治資金問題について「組織的、継続的に裏金をためていた」と述べ、「裏金には時効があるが、国民の納税には時効なんてないですよね」と会場に呼びかけるよう訴えた。

 また「事業者なら確定申告を行うし、会社員であれば源泉徴収される。しかし、政治家の裏金は、4,000万円台であれば逮捕、起訴されるが、3,000万代は無罪放免であるのはおかしい」と批判し、「政治家として税金の使い道を変えたい」と強調した。

 会場の雰囲気から、泉氏の話は多くの聴衆の心をつかんでいたように感じられた。閉会後、会場入り口で、泉氏と来場者が、笑顔で写真を撮る光景が多数見られ、稲富議員も今までにない自信のみなぎった表情で、来場者に挨拶をしていた姿が印象的だった。

熱く語る稲富議員と泉元明石市長
熱く語る稲富議員と泉元明石市長

【近藤 将勝】

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