2024年11月25日( 月 )

由布市議会、公平な官民境界確認を求める請願を賛成多数で採択

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 全国有数の温泉観光地・大分県の由布院において、老舗旅館「玉の湯」と地元住民との間で、宿泊施設からの排水をめぐる紛争が生じている。これに関連して、地元住民でつくる「湯の坪の水路を守る会」(松尾茂代表)が大分県由布市議会に公平な官民境界確認を求める請願を提出しており、18日に賛成多数で採択された。行政側は今後、何らかの対応を迫られることになる。

 請願によると、2023年7月、由布市湯布院町の複数の住民が利用している排水路について、市建設課が突如、「水路は市道の一部であり、市の所有物である」との見解を示したとしている。建設課長に説明を求めたが、明確な回答を得られなかったという。

 そのため、住民は「官民境界確認書を受け取っておらず、水路が市の所有という市側の見解に同意もしていない」として、公平な官民境界確認を求めているのだ。

 由布市議会の産業建設常任委員会が13日に請願人からの意見陳述を受けてこの請願を賛成多数で採択しており、18日の最終本会議で採決が行われた。

 なお、住民側は先月、宿泊施設から排出される排水を水路に流すパイプの撤去と損害賠償を求めて、玉の湯を相手取って大分地方裁判所に提訴している。

【近藤 将勝】

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