警視庁がつばさの党に家宅捜索 衆院補選で選挙運動妨害疑い
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4月28日の衆議院東京15区補欠選挙で、他陣営の候補者などの選挙運動を妨害した疑いで、警視庁捜査2課は13日午前、公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」の事務所(東京都千代田区)や代表の黒川敦彦氏や幹事長・根本良輔氏の自宅の家宅捜索に乗り出した。
警視庁は、押収した資料を分析し、詳しい経緯を調べる方針。
家宅捜索の容疑は、拡声器を用いて大声を発して他陣営の演説を妨害したり、他陣営の選挙カーを追いかけ回し、移動を妨げたりするなどした疑い。
公職選挙法には「選挙の自由妨害罪」の規定があるが、選挙に関する集会や演説などを妨害した場合、4年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処される。
無所属新人で立候補した乙武洋匡氏を支援した小池百合子東京都知事(都民ファーストの会特別顧問)は「これまで経験したことがない選挙妨害が発生している。法律上、見直してもらえないだろうか」と記者会見で述べ、補選期間中、各陣営が活動告知を行えないなど頭を悩ませ、法的規制を求める声が挙がっていた。
黒川氏は、5月4日に福岡市天神で行われた緊急事態条項反対のデモに参加していたが、データ・マックスの取材に対し「今後もやり方は変えない」「若い人たちは大人のいうことを聞かなくていい」と述べていた。
他陣営の演説を妨害した容疑で、候補者を含め政治団体が強制捜査されるのは、極めて異例である。
【近藤 将勝】
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