2024年07月18日( 木 )

消費者庁が注意喚起 リフォーム業者を問題視

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 消費者庁は、6月27日、経年劣化による住宅の損害を「火災保険を使って実質的に無料で修理ができる」などとうたい、事実と異なる情報を消費者に伝えたとして、天建に関する注意喚起を行った。

消費者庁資料
消費者庁資料

 消費者庁によると天建は「自宅の点検を無料で行う」などと消費者宅に電話をかけ、消費者宅を訪問。「火災保険で修理ができてしまう」といった文言で無料点検の勧誘を行っていた。

 点検の結果「このままでは雨漏りしてしまう可能性が高い」などと、消費者宅に損傷があり修理が必要であると消費者の不安を煽るような説明を行うほか、保険会社から支払われた火災保険金の範囲で修理工事が行えるかのような説明を行った。

 火災保険では、一般的には風災や水災、雪災、ひょう災などの自然災害での保険金の請求は可能だが、経年劣化では請求できない。うその理由で保険金を請求すると、請求者自身が詐欺罪に問われるケースがある。

 同社は今回の注意喚起について「何も話すことはない」とコメントしている。

 事業者は、天建(東京都千代田区、代表:吉田祐樹)。天建はASLES(株)(東京都渋谷区、代表:吉田祐樹)が施工する修理工事の営業を行うため、同社の代表が開業した事業者の屋号。

【内山義之】

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