スタート前の準備
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朝晩、冷え込んできて秋の深まりを感じる季節になりました。日中は気温も上がり絶好のゴルフシーズンではありますが、身体が温まるまでに少し時間がかかるようになりましたね。これからの季節はラウンド前のウォーミングアップがとても大事になってきます。
皆さんはラウンド前にどんな準備をされていますか?まさかスタートぎりぎりまでコーヒーを飲みながらお喋りをした後、パターを2、3球転がしてスタートなんてことはないでしょうね?スタートホールはその日の流れをつかむためにとても重要なホールです。特に1番ホールのティショットはプロゴルファーでも細心の注意を払います。スムーズにスタートするためにはどれだけしっかり準備ができているかがポイントになります。
では、僕のスタート前のルーティンをご紹介します。まずゴルフコースに到着したら真っ先に向かうのが浴場の脱衣所。(ゴルフ場の方に許可を取ってくださいね)そこで15分ほど入念にストレッチをして身体をオンの状態にします。それが終わるとパッティンググリーンに向かい長い距離のパットの練習をします。方向性よりも距離感を意識したパットで、5メートル、10メートル、15メートルと打っていきます。グリーンのスピードはその日の状態によって違うので、ここで自分のストロークとボールが転がる距離の感覚をつかみます。
グリーンのスピードを把握できたら、次は練習場へ。1コイン25球のところが多いのですが、ウェッジ、ミドルアイアン、ロングアイアン、フェアウェーウッド、ドライバーの順に4球ずつ打ちます。ショットが真っ直ぐいこうが曲がろうが気にせず、1クラブ4球打ったら次のクラブを打ちます。ここではナイスショットを打つための練習ではなく、それぞれ長さや重さの違うクラブの感覚を掴むためにボールを打ちます。全部のクラブを打ち終えたら、最後は残りの5球で50ヤード以内のショットを打って終了です。
ショットの練習を終えたらパッティンググリーンに戻り、2メートル以内のショートパットの練習をします。真っ直ぐなラインだけではなく、フック、スライスのラインも打ちます。ここまで終えてようやくラウンド前の練習が終了。費やした時間はおよそ1時間です。さらにスタート前に軽くジャンプを30回くらいして一度心拍数を上げておくことも大事です。これは30秒もかかりません。心拍数を上げることによって脳に血液が循環します。脳に血液が十分に行き届いていないと正しい判断ができなくなります。ゴルフは的確な状況判断と最高の決断が求められるスポーツですから、その部分の準備も怠ってはいけません。
いかがですか?スタート前の時間の使い方がその日のスコアを左右するといっても過言ではありません。まあ、こうやって準備をしっかりしても1番ホールのティショットでうまくいかなかったり、スコアが悪かったりする時もあります。でもそれがゴルフというスポーツ。しっかり準備をしてやりきれば、ポジティブな気持ちで次に向かえます。
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・NBFスポーツ塾<PROFILE>
信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。関連キーワード
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