自民党総裁選、麻生氏が「高市氏を支持」と派閥に号令
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麻生派(志公会)会長の麻生太郎副総裁は26日、本日(27日)午後に投開票が行われる自民党総裁選で高市早苗経済安全保障担当相が決選投票に残った場合、高市氏を支持することを派閥内に伝えた。
ただ、麻生派には保守色が強い高市氏を敬遠する議員もいる。麻生氏が自派出身の河野太郎氏以外の候補者を支持することを容認していた経緯から、高市氏以外の候補を応援する議員も一部出てくるとみられる。
麻生氏は、小泉進次郎氏・石破茂氏・高市早苗氏の3人のうち、小泉氏と、石破・高市両氏のいずれかが決選投票に進んだ場合、小泉氏に乗るのではないかとの観測もあった。しかし、小泉氏の後見人である菅義偉前首相や、菅氏に近く、福岡政界の主導権をめぐって対立する武田良太元総務大臣とは折り合いが悪い。
菅・武田両氏は、麻生氏と関係が悪い石破氏とも接点を持つことから、高市氏支持を打ち出したとみられる。
政治資金問題を受けて、多くの派閥が解散、あるいは解散することを表明した中、54人の所属議員を抱える麻生派の動向は、決選投票に大きな影響を与えるだろう。
また、岸田文雄首相は、これまで誰を支持するのか態度を明らかにしてこなかったが、第1回目の投票では、林芳正官房長官を支持し、決選投票では高市氏以外を支持する意向にあるという。旧岸田派(宏池会)で、自民党参議院幹事長を務める松山政司氏(福岡県選出)は、第1回投票では、林氏を支持し、林氏が上位に残れなかった場合、決選投票では、石破氏を支持することを参議院の岸田派に所属した議員に伝え、結束した行動を求める方向だ。
総裁選は、小泉氏、石破氏、高市氏の3人が激しく競り合う混戦となっており、第1回目の投票では、いずれも過半数はとれないとみられている。3人のうち誰が決選投票に残るのかが注目される。
【近藤将勝】
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