自民党の公認候補空席の福岡9区、大家氏公認を県連が要請
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衆議院解散総選挙(15日告示、27日投開票)が迫るなか、自民党の公認候補予定者が空席となっている衆議院福岡9区(北九州市八幡西区など)をめぐって、同党福岡県連の原口剣生会長などが1日、自民党本部で森山裕幹事長や小泉進次郎選挙対策委員長らと面会した。
9区では昨年、党本部が大家敏志参議院議員のくら替えを認めず、公認候補予定者が空席のままとなっている。党本部は今月7日までに公認候補予定者を申請するよう都道府県連に求めている。
原口会長は「不戦敗はあり得ない。自民党として候補者をたてて戦うべきだ」と語っており、県連として大家氏を応援する考えを明らかにしている。
福岡9区をめぐっては、現職で野党系の緒方林太郎氏の他、共産党公認で党県委員・山田博敏氏、三原朝彦前衆議院議員の甥の三原朝利北九州市議会議員も立候補を表明しており、「保守分裂」となる公算が高い。
中選挙区時代に同地域を選挙区に含んでいた麻生太郎最高顧問(前・副総裁)が大家氏のくら替えに反対したことや、三原朝彦氏が過去の総裁選で石破茂氏を応援してきた経緯から、自民党執行部には、党内融和が損なわれることを危惧する声もある。解散まで時間がないなか、どのような判断を行うのか、注目される。
【近藤将勝】
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