2024年11月23日( 土 )

焼肉店「福岡叙々苑」運営、(株)スリービー 破産手続申請準備中

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負債総額 現在精査中

 同社は、11月9日までに事業を停止、事後処理を大坪知弘弁護士(みらい法律事務所、住所:福岡市中央警固1-12-11、電話:092-781-4148)に一任、破産手続申請の準備に入っている。

ロマネスクリゾートホテル西中洲ビル2F:同社はここに『福岡叙々苑西中洲店』を構えていたが、現在では別の焼肉店が入っている<

ロマネスクリゾートホテル西中洲ビル2F:同社はここに『福岡叙々苑西中洲店』を構えていたが、現在では別の焼肉店が入っている

 同社は、1991年12月に飲食店の運営などを目的として設立された。96年7月に焼肉店「福岡叙々苑天神店」をオープンし、その後2~3年の周期で福岡市の中心部に出店、知名度を高めていった。2012年5月には初のデリカショップとなるJR博多駅小径店、14年9月には焼肉弁当のデリバリーショップ中洲店を開業。アクセスの良い立地に加え、大衆向け焼肉店とは違ったコンセプトの店舗づくりにより、周辺住民や会社員の接待など、幅広い層の会食の場として人気を博し、ピーク時には売上高約9億円を計上していた。

 しかし、2006年頃から他チェーン店などの進出で競合が激化。景気低迷にくわえて、BSEやユッケの食中毒事件などが社会問題となり、集客力が低下、2013年11月期の売上高は約4億7,000万円まで減少していた。また、14年2月には移転オープンしたリバレイン店の照明設備代金をめぐり、電気設備業者に訴えを起こされると、今年4月27日には、この2年間で5回目となる売掛金支払請求裁判を起こされるなど、店舗運営に関して頻繁にトラブルを抱えていた。
 そうした状況のなかでも、持ち帰り専門店をオープンしたほか、価格の引き下げや不採算店の閉鎖なども行い、自力再建を目指していた。だが、資金繰りが悪化し仕入れにも支障をきたすようになり、先行きの見通しが立たなくなったことで、今回の措置となった。

 
業種 飲食店経営ほか
代表 曹 世徳(そう よしのり)
所在地 福岡市博多区神屋町7-1
設立 1991年12月
資本金 1,000万円
売上高 (13/11)約4億7,000万円

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