九州企業の未来を切り拓くデジタル革命―ジャパンネットワークグループが新規事業を始動

地方企業を取り巻くデジタル格差に挑む背景

　1996年に創業したJNGは、「モバイル×デジタルの力で毎日にイノベーションを」を企業ミッションに掲げ、通信サービスの普及を軸に事業を拡大してきた。現在は通信サービスの提供に加え、法人向けDX支援や研修事業などを手がけ、総合通信企業として確固たる地位を築いている。

　近年、首都圏と地方間の情報格差が社会問題化するなかで、地方企業が抱える課題は深刻化し、過疎化による人手不足や、デジタル技術の進化にともなう変化への対応が難しい現状が浮き彫りになっている。このような課題を受け、JNGは「九州企業のデジタル格差ゼロ」を目標に掲げ、九州エリアに特化したデジタルマーケティング事業の展開を決定した。

具体的なサービス内容

　JNGが提供する新サービスは以下の3つに大別される。

1. SNS総合運用支援サービス

    企業がSNSを効果的に活用できるよう、制作から運用までを一貫してサポートするサービス。

• サービス対象エリア：九州エリアに所在する企業
• 料金：月額20万円〜（税抜）
• サービス開始：2025年1月6日

2. イベント企画制作運営サービス

    リアルイベントを企画から制作、運営までトータルで支援するサービス。

• 料金：ASK（見積もりによる）
• サービス開始：2025年4月頃予定
   

3. 九州インフルエンサーマッチングサービス

    九州在住のインフルエンサーと企業をマッチングし、地域特有の魅力を発信するプラットフォームを提供する。

• 料金：月額5万円〜（税抜）
• サービス開始：2025年10月頃予定

齊藤拓也代表のコメント

　「今回の新規事業立ち上げは、九州の地場企業が抱えるデジタル活用の課題に正面から向き合うためのものです。私たちは、デジタルメディアを通じて企業の魅力を最大限に引き出し、地域経済の発展を力強く支援していきます」と、齊藤代表は意気込みを語った。

JNGの今後の展望

　長年にわたり通信サービスの普及に貢献してきたJNGは、今回のデジタルマーケティング事業を通じて、新たな価値を地域社会に提供することを目指す。同社は「SoftBank／Y!mobile／au／iCracked Store」のショップ運営をはじめ、企業DX事業、法人向け業務端末販売事業、法人向け研修事業など多岐にわたるサービスを展開しており、今後も地域経済を支える企業として成長を続けていく方針だ。

　JNGの挑戦は、単なる事業拡大にとどまらず、九州エリア全体のデジタル格差を解消し、持続可能な地域経済の発展を実現するものとして注目されている。

【緒方克美】