2025年01月16日( 木 )

訪日客の消費額が8兆円を突破、人数も過去最高を更新

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 観光庁の15日の発表によると2024年の訪日外国人旅行消費額(速報値)の推計は前年比53.4%増の8兆1,395億円(前年は5兆3,065億円)で、過去最高を更新した。また同年の訪日外客数の推計は政府観光局(JNTO)の15日の発表によると累計3,686万9,900人で、過去最多だった19年(3,188万2,049人)を上回り、こちらも過去最多を更新した。

 消費額について、国籍・地域別では1位が中国で1兆7,335億円、2位が台湾1兆936億円、3位が韓国9,632億円で、米国の9,021億円、香港の6,584億円と上位5カ国・地域で全体の65.7%を占める。内訳については、宿泊費が33.6%と最も多く、買物代(29.5%)、飲食費(21.5%)の順で多い。23年に比べ、買物代の比率が高まった。訪日外客1人あたりの支出は22万7,242円で、前年比6.8%増だった。

 訪日外客数を市場別に見ると、韓国が23年に引き続き最多で881万7,800人、2位が中国の698万1,200人で伸び率が主要国・地域で最も高い(前年比187.9%増)が、19年の959万4,394人を大幅に下回っている。3位が台湾の604万4,400人となった。台湾、香港、米国などは19年の実績を超えた。

【茅野雅弘】

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