福岡・福津市長選、5人の候補者による熾烈な争い

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 福津市長選挙は2日、告示され、過去最多となる5人が立候補した。争点として、洪水浸水想定区域での小学校改修計画や、市が基金で購入した国債と社債の時価が下がり、約23億円の含み損が生じている問題などが挙げられている。

 立候補したのはいずれも無所属。届け出順に、新人で元小学校校長・古賀重信氏、3期目を目指す現職の原崎智仁氏、新人で元市議会議員・福井崇郎氏、新人で元市職員・小田幸暢氏、元西日本新聞記者で新人の刀禰詩織氏の5人。2005年に旧津屋崎町と旧福間町が合併して福津市が発足してから最多の立候補者数となる。

 福津市の人口は、24年12月31日時点で69,186人。JR福間駅前の再開発などによる利便性から福岡市のベッドタウンとして、人口が急増している。児童・生徒数も増加し市内の小学校7校のうち3校が31学級以上という過大規模校となっている。

 各候補は市内各地での第一声の後、駅前や住宅街などで演説や選挙カーによる遊説活動を展開し支持を訴えた。

 2期にわたる原崎氏の市政運営に対しては、候補者の間で評価が分かれている。小学校の新設計画について古賀、原崎、福井の3候補は防災対策を行ったうえで進める考えの一方、小田、刀禰の2候補は計画の見直し、または反対を表明している。

 市の基金運用で含み損が出ている問題について、原崎氏は先月28日の定例記者会見で問題はないとの認識を示しているが、昨年11月の市議会で複数の市議から質問が投げかけられるなど波紋を呼んでおり、市長選においても大きな争点となっている。

 投票は9日午前7時から午後8時まで市内13カ所で行われる。

【近藤将勝】

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