福津市長選・減税を訴えた元市議の福井氏が現職らを破り当選

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 任期満了にともなう福岡県福津市長選挙は9日投開票が行われ、新人で元市議の福井崇郎氏が初当選した。 現職の原崎智仁氏は3選を目指したが、およばなかった。

 今回の市長選では、洪水浸水想定地域での小学校改修計画や、市が基金で購入した社債と国債の時価が下がり、約23億円の含み損が生じている問題が争点となり、原崎氏の市政運営の是非が問われた。 

 福井氏は長崎県佐世保市出身の37歳。2019年に福津市議会議員に初当選し、宗像青年会議所青少年育成委員会委員長や全国若手議員の会九州ブロック会長などを務めた。「市民の暮らしを第一に」「稼げるまち」を謳い、個人市民税や法人事業税の5%減税政策を掲げ、若手議員の会や所属した政治塾のメンバーらの応援を受け選挙戦を展開した。

 一方、現職の原崎氏は、2期目まで支援を受けたリベラル層が小学校改修問題などを理由に別の候補をサポートする動きに転じて票が分散した結果、対立につながった。投票率は43.88%(21年は50.58%)と前回を大きく下回った。

【近藤将勝】

<投票結果>
当選 福井崇郎、無所属・新人 6,639票
原崎智仁、無所属・現職 6,025票
刀禰詩織、無所属・新人 5,557票
小田幸暢、無所属・新人 5,008票
古賀重信、無所属・新人 496票

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