コメ問題 From 福島
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福島県在住で情報発信をしている千葉茂樹氏から、全国的に問題となっているコメ不足に関して福島県の状況についてのレポートが届いたので共有する。
本日、猪苗代町のスーパーマーケットに行きましたら、コメが売り切れ状態でした。福島県の方はどうして「バスに乗り遅れるな」的行動をするのでしょうか。私は、父から戦中・戦後の混乱期の話を聞かされましたので、日常品は備蓄して、古いものから使っています。また、毎日買い物に行く際には、品物の種類の変動や在庫状況も見ています。基本的に「逆張り」(全体の動向と逆のやり方)で買っています。
コメについても、福島県の人の動きはすこしおかしく感じます。実家(岩手県一関市。県境から約2km。経済圏は宮城県北)のメンテナンスに行った際にも買い物をしますので、コメの動向も見ています。宮城県北の人はコセコセしていません(狭量ではない)。
宮城県栗原市若柳町での価格動向。コメの価格が上昇し始めたころの2024年7月下旬、ササニシキ5kgが1,980円で販売されていました。1袋購入。10月2日には、栗原市若柳町のウジエスーパーで、登米市南方産のひとめぼれ10kgが5,000円で販売されていました。1袋購入。福島県では、6,000~6,500円で販売されていた時期です。基本的に、宮城県北の商売人は他人の困窮に付け込んで儲けようという気はないようです。おおらかな地域です。栗原市若柳町は、脚本家の宮藤官九郎氏の出身地。彼の脚本には出身地の雰囲気が漂っています。私も基本的に同様です。だから福島県では異端児ですが……。
モノの値段は、需要と供給の関係で決まります。この価格動向を読んで購入しなければなりません。コメの場合も9月頃に消費者が買いだめしたため、11月には一時期、若干の値下がりがありました(買ったコメが家に溜まっているので、一時的に購入しなくなる)。私は「そろそろ値が下がる」と読んでいましたが、その通り、若干ですが値下がりしました。11月、義父の分も含めて2袋購入。私は、自身の消費量の多い日用品については、上記のように価格動向を予測して購入しています。自分の炊き方に見合ったコメを買わなければなりません。高いコメだからよいわけではない。
政府米の放出について
私は、政府の行動を疑問に感じています。コメを放出するなら、保管期限が近づいている「保管4年米」を、現在の半値か1/3値で放出すればよいと思います。政府は、2023年以前の米は安く仕入れています。保管米は5年経つと家畜の飼料用として安値で売却するからです。
- 家畜の飼料米(PDF)
- 古い保管米の仕入れ価格(PDF)
低温保管ですので、4年経過米でもまずくないと思います。上記(現在の半値あるいは1/3値)なら、コメの価格はぐっと低下すると思います。政府はいかなる理由で新しいコメから放出するのでしょうか。新しかったら安く出せません。また、コメの味は新しいからうまいわけではありません。農家の方の話では、低温保管ならば時間が経過したほうが「熟成してうまくなる場合がある」そうです。これは「玄米保管」の場合です。精米すると、精米した日から酸化が始まり、まずくなっていきます。
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