FIG12月期 減収と特損計上で赤字転落

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 19日、FIG(株)(本社:大分市、村井雄司代表)は2024年12月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は120億1,600万円(前期比11.2%減)、営業利益は3億6,300万円(同49.7%減)、経常利益は3億9,300万円(同45.0%減)、当期純利益は14億1,200万円の赤字(前年同期は2億1,000万円の黒字)で、減収赤字転落となった。

 決算要因としては、モバイルクリエイトはIoTサービス全般が好調で、とくにタクシー配車とペイメントサービスが業績を支えた。一方で、REALIZEは半導体市場での在庫調整遅延や自動車工場の稼働停止による減産の影響で大幅減収となった。また、ケイティーエスはホテルマルチメディアシステムの導入遅れや半導体在庫調整長期化で苦戦した。これらのことが営業利益の減少につながった。

 同社は22年からGTP型AGV(棚搬送ロボット)を展開するロボットベンチャーの(株)匠(福岡県大野城市)と資本業務提携を行い転換社債を引き受けているが、この評価見直しによって投資有価証券評価損16億9,300万円を特別損失として計上した。これにより最終利益は赤字に転落した。

 来期(25年12月期)の業績予想については、売上高は136億円~145億円(前期比13.2%~20.7%増)、営業利益は8億円~11億円(同119.9%~202.4%増)、経常利益は8億円~11億円(同103.4%~179.7%増)、当期純利益は5億5,200万円~7億5,000万円で、増収増益を予想している。

【寺村朋輝】

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