浮かび上がる兵庫県知事選謀略
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は兵庫県の斎藤知事がパワハラなどの疑惑を告発された問題について「元県民局長の外部通報に真実相当性が存在したのかどうかが最重要の論点だ」と指摘する2月19日付の記事を紹介する。
TBS『報道特集』が兵庫県知事問題について掘り下げた取材を行ったことで兵庫県問題の概要がかなり明らかになりつつある。
昨年11月17日の兵庫県知事選。斎藤元彦氏が勝利した。しかし、その瞬間から私は選挙結果を直ちに信頼はできないと判断していた。
11月18日付ブログ記事「新時代情報戦争と兵庫知事選」https://x.gd/hAuJv
メルマガ記事「兵庫県知事選と25年政治刷新」https://foomii.com/00050に次のように記述した。
「インターネットメディアを活用して、人々の納得や共感を獲得できれば、大きな成果を上げることができる。問題は流布される情報が必ず真理とは限らないこと。事実に反する情報であっても、情報の受け手が納得し、真実だと信じ込めば投票結果などに影響を与えることができる。
兵庫県知事選では、斎藤前知事が亡くなった県民局長の内部通報に対して取った行動が適切であったのかどうかが最重要の評価対象だったが、県民局長のプライバシーに関する情報が拡散されて有権者の行動が誘導された側面が強いと見られる。
「目的のためには手段を問わない」とのスタンスで選挙戦が展開されたとすれば、県民局長が使用していたPCに保存された情報の管理が適切であったのかどうかに関する評価がなされる必要がある。この意味で、選挙が公正な状況で執行されたのかどうかについての検証が必要になる。
兵庫県知事選における有権者の投票行動に影響を与えたのは元県民局長の個人データ漏洩である。外部に漏洩されることが許されない情報が外部漏洩された。この個人情報が公益通報を行った元県民局長の人格を貶めるために流布・拡散された。
その情報は正確な事実ではなかった。虚偽の情報が流布・拡散されて有権者の投票行動に重大な影響を与えた。
主要メディアは不正な情報の漏洩、不正情報の流布、虚偽情報の流布について正確な報道を展開しなかった。選挙期間中であったため、各陣営の主張に介入しないとの立場から不正情報流布、虚偽情報流布が放置された。その不正情報、虚偽情報が有権者の投票行動に重大な影響を与えた。結果として斎藤元彦氏が当選を果たしたということ。二つの重大な問題がある。一つは、個人データが違法に外部漏洩されたこと。もう一つは、その個人データが事実に反するかたちで歪められて流布・拡散されたこと。
流布・拡散に最大の貢献したのが立花孝志氏だ。その立花孝志氏はある人物から「秘密文書」を受け取り、選挙期間中、その情報を流布・拡散したと証言している。立花氏は入手した「秘密文書」の内容に虚偽を織り交ぜて流布・拡散した。このことも問題であるが、より重大な問題は「秘密文書」を立花氏に手交した人物が存在すること。
※続きは2月19日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「浮かび上がる兵庫県知事選謀略」で。
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