福岡県議会・蔵内勇夫議長が全国都道府県議会議長就任内定へ

 21日、福岡や熊本・鹿児島など九州各県で構成する九州各県議会議長会の会長に福岡県議会の蔵内勇夫議長が内定した。蔵内氏は11日に開催された福岡県議会臨時会で、2回目となる県議会議長に選出されていた。

 21日に福岡市内で九州各県議長会の臨時会が行われ、蔵内氏の会長職が内定した。5月に正式決定される。6月に改選が予定されている全国都道府県議会議長会の会長は、九州・沖縄ブロックから選出されることになっており、蔵内氏が会長に就任する見通しだ。

 蔵内氏は、当選10回を数え、自民党福岡県連会長などを歴任。現在、県連常任相談役、超党派による「九州の自立を考える会」の会長を務めている。また人と動物の健康と環境の健全性を1つの健康と捉え、一体的に守っていく「ワンヘルス」の提唱者としても知られ、26年4月から世界獣医師会会長への就任が予定されている。

 16日には、国連ハビタット福岡本部が「アジア・太平洋地域の『持続可能なまちづくり』のための福岡プラットフォーム(Fukuoka-SUSCAP)」第1回ネットワークセミナーを開催したが、蔵内氏も来賓として挨拶を行い、ワンヘルスの重要性を訴え、国連ハビタットの活動との連携に意欲を示した。

 県議会関係者は「全国議長会議長として政府との意見交換の場があることからワンヘルスの推進をはじめ九州経済の浮揚、インフラ整備などに期待が大きい」と語る。

【近藤将勝】

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