堀内電気、博多駅東に滞在型ホテル開業 最大6人に対応、屋上には市内を望むドッグラン

    電気設備工事を手がける堀内電気(福岡市博多区浦田、堀内重夫社長)は7月20日、福岡市博多区東光に滞在型ホテル「Moat Inside Hakata」を開業した。中長期滞在に対応した設備を備えるほか、最大6人まで宿泊できる客室や屋上ドッグランを設けた。増加するインバウンド需要を取り込みながら、今後は福岡市内や佐賀県内でホテル事業を拡大する方針だ。

 「Moat Inside Hakata」(福岡市博多区東光2-3-17)は地上6階建てで、客室数は20室。客室は定員4人のツインルームと、定員6人のファミリールームの2タイプを用意しており、家族や友人同士など複数人での宿泊に対応する。

定員4人のツインルーム定員6人のファミリールーム

 宿泊料金は1人あたりではなく、部屋単位で設定している。このため、宿泊人数が多いほど1人あたりの負担を抑えられ、グループや家族で利用する宿泊客にとって割安感のある料金体系となっている。

 各客室には洗濯機、冷蔵庫、オール電化キッチンを備えた。旅行中に洗濯や簡単な調理ができるため、短期の観光だけでなく、中長期の滞在にも対応できる。ホテルでありながら自宅のように過ごせる利便性を打ち出し、滞在日数の長い旅行者の需要を取り込む。

洗濯機冷蔵庫、オール電化キッチン

 屋上には人工芝を敷いたドッグランを設置した。福岡市内を見渡せる開放的な空間で、愛犬を連れた宿泊客が滞在中に犬を遊ばせることができる。都市部のホテルでは確保しにくい屋外空間を活用し、宿泊施設としての付加価値を高めた。

屋上の人工芝を敷いたドッグラン屋上の人工芝を敷いたドッグラン

 また、ホテル1階では8月20日から、ドッグサロン「OTTIMO」が営業を開始する予定だ。屋上のドッグランと合わせ、愛犬とともに滞在を楽しめる環境を整え、他の宿泊施設との差別化を図る。

ドッグサロン「OTTIMO」

 利用客の約8割は、韓国や台湾、東南アジアなどから訪れる海外客が占めるという。複数人で宿泊しやすい客室構成や部屋単位の料金設定、中長期滞在に対応する設備を強みに、インバウンド客の多様な宿泊需要に応える。

 同社は2026年2月、福岡市中央区渡辺通に「Moat Inside Tenjin」を開業した。同施設は稼働率95%で推移しており、国内外からの旺盛な宿泊需要を取り込んでいる。こうした実績を踏まえ、今回、博多駅に近い東光地区で新たなホテルを開業した。

 今後は福岡市博多区比恵のほか、佐賀駅東や鳥栖市などでも施設の建築を予定している。堀内社長は「日本や九州を訪れる旅行者が増えるなか、その需要に応えられる宿泊施設を整えていきたい」と話しており、九州各地で滞在型ホテルの展開を進める考えだ。

【鹿島譲二】

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