今日採決の蔵内議長辞職勧告決議案をめぐり、自民・民主両会派の総会は紛糾

 福岡県や県議会の高額な海外視察などの公金支出や、正副議長就任時の自民県議団幹部に対する金銭授受疑惑が大きな問題となっているなか、金銭授受疑惑を告発した吉松源昭県議が、蔵内勇夫議長の議長職の辞職勧告決議案を14日に提出、本日(17日)に行われる臨時会で採決が行われる。自民や民主など4つの主要会派は、16日に会派総会を開き、対応を協議した。そのなかでも自民と民主は若手議員と幹部の間で考え方に隔たりが大きい。

 自民党県議団は、会派会合において副議長候補の選挙を実施した。議会運営委員長を務める板橋聡県議(みやま市)と麻生太郎氏に近いといわれる神崎聡県議(田川郡)が立候補し、板橋氏が24票、神崎氏は14票、無効が2票で副議長候補に板橋氏を擁立することに決定した。当初、久留米市選出の江口善明県議の名前も挙がっていたが、江口氏は総会前に立候補を取り下げた。

 決議案への対応については、地元での批判から来年の県議選を控え不安の声や自主投票を求める声などが続出し、16日時点では結論は出なかった。

 民主県政県議団は、原中誠志会長が「第2会派として副議長を出したい」としていたが、同日の会合でも反対意見が相次ぎ、「会派として、不信任決議案を出すべき」との声も出た。

 民主会派内で意見がまとまらない状態にあるのは、自民同様、副議長経験者から金銭授受に関する証言があり、会派内が疑心暗鬼に陥っていることにある。

 さらに複雑なのは、自民党県議団幹部への金銭授受の原資となる金銭を自治労など旧社会党系の労働組合が出しているとの疑惑があることだ。自治労内部から批判や真相究明の声が上がっており、17日午後1時半から立憲民主党福岡県連なども入居するビルの会議室において、自治労組織内議員でもある立憲県連の鬼木誠代表(参議院議員)と県職員労組の退職者協議会役員との意見交換の場において、金銭授受問題に対する意見を出す動きがある。

 ある中堅県議は当社の取材に対し「新人県議のころ、会派の宿泊をともなう視察・研修で重鎮の好きな銘柄の焼酎やおつまみを買ってくるよう指示された」「異論をいえる雰囲気はなかった」と証言したうえで「重鎮の引退にともない、そうしたことはなくなったが、依然として昭和のおじさん的な考え方が根強くある。会派内は副議長の前に疑惑の解明や古い慣習の見直しが先との声が圧倒的だ」と語った。

 こうした声があり、民主会派も、合意形成にはいたらず、決議案について各議員の自主投票とすることとなった。

 16日に代表の椛島徳博県議が、副議長選への立候補を表明した第4会派の新政会は、決議案への対応は各議員の判断にゆだねることとしたほか、公明党は、17日の臨時議会前の会派総会で方針を決めるという。

 データ・マックスでは、蔵内議長に対する辞職勧告決議案の結果など臨時議会の状況や各会派の動向などを報じていく。

【近藤将勝】

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