樋口明県議がゴルフ代など600万円負担を証言~記者クラブがかん口令を敷いて未加盟社を排除
福岡県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑について、自民党県議団所属で、県連幹事長などを務めた樋口明県議(福岡市南区)が2日午前、福岡県庁で記者会見を行い、2017年の議長就任にあたり、自民党県議団幹部らのゴルフ代や飲食代など計600万円を支払ったことを証言した。
樋口氏は福岡市南区選出で当選6回。17年5月~18年5月の1年間、県議会議長を務めた。23年5月に自民党県連の幹事長に就任したが、福岡県議会をめぐる一連の問題による県連の体制刷新で26年9月に幹事長から離任した。
樋口氏が議長に就任した17年は10月に衆院選も行われ、福岡の全選挙区で自民党が圧勝した年でもある。
樋口氏は、吉松源昭県議も証言していた自民県議団幹部のゴルフ会「蔵内会」あるいは、他会派も参加する「マスターズの会」に参加して約150万円を負担したほか、自民党県議団幹部らとの食事会とお車代、そのほかにも、不参加だった「マスターズの会」の旅費、ゴルフ代300万円を支払ったという。17年1月の県議団幹部との新年会がフランス料理店で行われた際の食事代など、呆れるばかりのタカリ行為の数々を証言した。
一方で「議長就任のために現金を渡したり、受け取ったことは一切ない」としたものの、「議長就任や県連幹事長など幹部就任が危ぶまれた」とも述べており、拒否すると出世できなくなることを危惧したのは間違いない。
「第三者委員会に対して誠実に答える意向である」というが、今回の記者会見については排除の論理が働き、参加できたのは県政記者クラブの加盟社のみとなった。
1日午後、県議会や県政記者クラブに樋口氏の会見の情報が流れ、議会取材のため県議会棟の民主系会派の部屋にいた記者にある県議を通じて情報が届けられた。そこである県政記者クラブ加盟社の記者に確認したところ「部外者には答えられない」という趣旨の回答であった。
改めて、別の民放記者を通じて、会見の場所や時間を確認したが、かん口令が敷かれていて、「記者クラブ未加盟社は会見に参加できない」とのことであった。この記者は「センキョタイムズや当社などネットメディアが参加することを忌避しているのでは」との見方を示した。
国会で取り上げられ、福岡県民のみならず多くの国民が関心を寄せ、福岡県の信用を失墜させた行為に関する会見にもかかわらず、都合の悪い人々を排除したやり方で、真摯な反省や正常化ができるのか、不安が募るばかりである。世論の声に押されて証言したことは評価できるが、県政記者クラブという談合組織のフィルターを通さないと情報が得られないこと自体、改革に逆行しており、「クラブのみ」の要求をのんだ15社の新聞社や放送局、通信社は褒められる話ではない。
今後進められる日弁連(日本弁護士連合会)のガイドラインに基づく第三者委員会での調査でどこまで実態が明らかになるか注目される。
【近藤将勝】









