旧社会党の現職福岡県議、「奥田県政のころから自民議員に対する接待など慣習が始まった」と指摘
福岡県議会の正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑について、民主会派出身の元副議長・新村雅彦元県議が23日、県庁で記者会見を開き、副議長就任(2012年5月)前に福岡市内の料亭において蔵内勇夫前議長に対し「現金500万円を渡した」ことを明らかにした。民主会派(民主県政クラブ県議団)では9月の会派分裂前から、一部メディアに匿名証言を行っていた副議長経験者の1人が新村氏ではないかと囁かれていた。
今月2日に自民党県議団所属で、県連幹事長などを務めた樋口明県議(福岡市南区)が記者会見を行い、2017年の議長就任にあたり、自民党県議団幹部らのゴルフ代や飲食代など計600万円を支払ったことを証言したが、同日夕方、吉松源昭県議が当社の単独インタビューに応じ、「民主会派の金銭の受け渡しや自民幹部との連絡役は吉村敏男氏だ」と語っていた。
新村氏の証言で自民と民主会派の不明朗な関係性や金銭授受疑惑がさらに強まった。
9月に民主県政クラブ県議団が、3会派に分裂したのは、新村氏が会見で述べた「吉村氏の院政」に対する反発があったことをこれまでも報じてきた。その新村氏は福岡市教職員組合、つまり日教組出身であり、民主党入りする前は社民党に所属していた。
民主県政クラブ県議団の政策審議会長を務め、現在、「県民の声ふくおか」の幹事長を務める渡辺美穂県議は当社の取材に対し「会派の副議長経験者(現職)を分裂前、問い詰めたこともあったがいずれも否定していた」としたうえで「明確に断言できないが、当初は正副議長ポストではなく奥田県政時代から、与党であった社会党から議会運営を円滑にするためのゴルフの接待や委員長の接待などが行われてきたのではないか」と語った。
渡辺氏は、新村氏がかつて所属した社民党所属で、「新人県議時代、吉村氏に酒や酒のつまみを買いに行かされた」ことや、「民主会派の同僚県議をともなって蔵内氏に県道整備の予算要望を行った」ことなども証言した。
国政では野党である旧民主党系や社民党が福岡県議会では「県政与党」であり、温度差はあるにせよ自民を支える存在であったことは衝撃である。
【近藤将勝】









