下請けとのネットワークを固め、九州全域へ事業拠点を拡大
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(株)ボルテック 代表取締役 三宅 真二
資格・技術を習得させ、独立開業をバックアップ
(株)ボルテックは設立から5年という若い企業ながら、太陽光発電システムの販売・施工で順調に業績を拡大している。
電力各社は売電買い取りの実質中止を発表し、産業用が伸び悩むとの見方もある。しかし、同社代表取締役の三宅真二氏は「10年後には蓄電池の普及で、自家用発電による家庭消費が増え、別の工事需要が増えるでしょう」と読む。そのため、同社では技術スタッフの採用・指導育成を積極的に進め、並行して業務提携をしてもらえる下請け業者も募集している。
ユニークな点は、技術も資格も持たない人には、同社がその習得を全面的にバックアップし、独立開業まで支援していくことだ。
下請けの電気工事業者にも、太陽光パネルの取付や専門工事について30~40万円(保証金は別途20万円、契約解約時に全額返金)の負担で数カ月の期間をかけ、現場で接客から施工、工具使用、部材選定まで、きめ細かな実践指導を行う。
一例として、40代で協力業者として独立したパネル工事業者は、支援期間はわずか7カ月で、期間中の5月ひと月で140万円もの業績を上げたほどだ。
工事受注が安定しているのは言うまでもないが、技術の指導教育が行き届いたたしかな施工力が、顧客の信頼を得ているのは間違いない。話を聞かせ理解させることから始める指導術
同社は、「九州全域に事業所を拡大する」を次なる目標に掲げる。この計画のもとで、最寄りの拠点から2時間以内に現場に駆け付ける機動力の構築に主眼を置く。この方が工事監理の精度アップが図れるし、営業・施工体制の充実で、仕事をスムーズにやり取りしていこうとの考えである。
また、提携する下請け業者や独立開業者に対しては、工事の受注を途切れさせないように、仕事を確実に発注していこうとの配慮もある。これにより元請け、下請けとの垂直連携を固めて、ネットワーク体制を築く狙いだ。もちろん、組織を充実させるには、自前の社員育成も欠かせない。ただ、三宅社長は仕事のイメージから敬遠しがちな昨今の若者気質を察知し、マンツーマンで接して決して怒らず、自ら仕事のやり方を理解できるまで、のびのびと育てる方針で臨む。
「新人にはあれこれ指図はせずに、私の話を徹底して聞かせて頭に入れさせます。すると、機材や備品から部材まで、また仕事の流れを理解しますから、次第に言われなくても自分で考えて行動するようになります」。
さらに社員が独立開業することは厭わず、うまくいかなければ再入社も快く受け入れ、他社に転職しても一切問題視していない。社員に縛りをかけない器の広さと余力を持って事業展開を進めるのが、三宅社長にとっては、経営者の度量ということだ。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
■(株)ボルテック
代 表:三宅 真二■(株)キューエイ
代 表:三宅 真二
所在地:福岡県筑紫野市天拝坂1-9-1(本社)
福岡県筑紫野市上古賀4-1-1(筑紫野店)
熊本県八代市宮地町1883-1(熊本営業所)
宮崎市大嶋町1970(宮崎営業所)
資本金:2,000万円((株)キューエイ含む)
売上高:(14/4)18億円((株)キューエイ含む)
従業員数:50人((株)キューエイ含む)
TEL:0120-20-1194
URL:http://0120201194.com/関連キーワード
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