電力自由化を前に虎視眈々と体制築く～（株）エイチ・エル・ソリューション

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（株）エイチ・エル・ソリューション 松枝 信之 氏

　2016年４月１日以降、電気の小売が全面自由化されることにより、家庭や商店を含むすべての消費者が電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになる。全電力の20兆円市場のうち、今回の全面自由化で新たに7.5兆円の市場が動き出すことになるが、この新たに開放された市場は一般家庭や小規模店舗などがほとんどであるために、いかに効率的に営業活動を展開できるかが新電力のシェアを大きく左右しそうだ。

　九州で新電力事業者イーレックスの代理店として展開する（株）エイチ・エル・ソリューションも活動の幅を広げている。同社では2014年12月に関連会社としてアポプラス（株）を設立。営業促進を目的としたコールセンターとして、全面自由化を見据えた土台づくりを１年かけて行ってきた。今年４月以降は２社連携による営業効率のアップを図り、他社を圧倒するスピード感で対応する。

　同社の松枝信之氏は「経済産業省に求められる説明責任義務を果たすためには１件１件説明から提案まで丁寧に行う必要がある。効率化だけではなく消費者目線の対応を心掛けていきたい。そして、それらを達成するために地場の企業と連携するなどして地元還元型のスタイルを考えている」と話す。

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現本社（2015年10月に移転）

　すでにスーパーマーケットなど多くの人が出入りする企業とのタイアップを図っているほか、これまでの大口の契約先である工場などの従業員向けに動き出している。準備に余念のない同社だが、今後はアポプラスが他業者からコールセンター業務を請け負うなどエイチ・エル・ソリューション以外の業務をいかに広げていけるかも成長のポイントとなりそうだ。今年５期目を迎える同社は毎年200％を超える売上高を記録しているが、今年は一段と大きな躍進を握る１年となりそうだ。

【東城　洋平】

▼関連リンク
・（株）エイチ・エル・ソリューション

15年10月に本社移転
（現住所：福岡県福岡市博多区博多駅南１丁目2-15　事務機ビル3F）
旧本社（大野城市）は福岡営業所となった。