ガンダムのジャブロー基地は2,532億円! 天神ドボク大学開校
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土木。この言葉から連想するものは何だろう。土木の世界を外から観ている人にとっては、3K(きつい・きたない・危険)のイメージが強いだろうか。しかし、高速道路、電力通信などの社会基盤を支えるさまざまなインフラ整備には、土木の存在が必要だ。
去る3月11日(金)~13日(日)の3日間、天神チクモクビルで「天神ドボク大学」が開校した。普段土木と関わり合いのない人たちに、もっと土木のことを知ってもらう。こうした趣向で、期間中さまざまな催しが行われた。初日に開催された前田建設工業(株)ファンタジー営業部による、「もしアニメに出てくる建造物を実際に作ったら」、というテーマの講演には、若者や親子連れの姿も見受けられ、土木・建設業に関わりのない人たちも呼び込むことに成功した。
ちなみに、同講演中紹介された工事概要で、最も費用が高かく見積もられたのはアニメ「機動戦士ガンダム」に出てくる「ジャブロー基地」。総工費2,532億円。逆に、最もリーズナブルだったのがアニメ「銀河鉄道999」に出てくる、地球発進用高架橋。総工費37億円。具体的な工法の紹介もあり、楽しく土木を学べる、素晴らしい講演となった。
そうしたなか、福岡北九州高速道路公社企画部調査役、片山英資氏は同講演が始まる前に、次のような話を聞かせてくれた。「子供の頃、長崎で災害被害を受けました。命を救ってくれたのは、自衛隊の方々でした。そして、家や故郷を救っくれたのは土木でした。この経験から、わたしは土木の道に進もうと決心しました」。
毎日通勤・通学ができる。休日には家族そろってお出かけができる―そうした日常が、これからも「当たり前」であり続けるために、土木業界は新たな力を求めている。「何でもそうですが、一人でやれることには限界があります。だからこそ、共同、共働、共導、共道といった、共Do!(一緒になってやる)の精神が大切なんです」(片山氏)。
普段意識されることは少ないのかもしれない。しかし、間違いなく土木は社会貢献度の高い、必要とされ続ける仕事である。◆建設情報サイトはこちら>>
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