2024年12月22日( 日 )

エミュー事業を通じて社会貢献を

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日本エコシステム(株) 代表取締役 藤澤 博基

エミューで社会に貢献したい

emyu 私たち日本エコシステム(株)は、和を尊ぶことを社是に掲げております。地域、全国、世界。この地球で生きるものすべての人の調和こそ、私たちの目指すものです。

 近年、日本が抱えている問題の1つに、食料自給率の低下があります。農水省の発表によると、2010年のカロリーベースの食糧自給率は39%と、国民の接種熱量の過半を外国からの輸入に頼っていることがわかります。政府は20年までにカロリーベースで50%、生産額ベースで70%まで自給率を高める目標を掲げています。私たちも、この社会的な問題に寄与すべく、また、社会に役立つ製品を生み出すべく、エミューの飼育を開始しました。
 エミューとは、オーストラリアの国鳥にもなっている、世界でダチョウに次ぐ体高の大型鳥類です。動物園などで見たことがあるかもしれません。体高は1.6~2m程度、体重は40~60kgで、ダチョウに似て足が長く、飛ぶことはできません。気性は非常に穏やかで、人への攻撃性などはほとんどありません。日本では、あまり馴染みがありませんが、肉は脂質が少なく、健康的な食品として利用することができます。また、皮下脂肪は良質な油脂として、化粧品などに応用することが期待されています。ですが、本格的な事業としてエミューを取り扱っている企業は、ほとんどないのが現状です。

地域、社会に貢献したい

 私たちはエミューの飼育を実験的に3年前から始めました。現在では卵をふ化させて、ヒナから成鳥になるまで育て、増やすことに取り組んでおります。将来的には福岡県下に数カ所のエミュー牧場を設置し、エミューを食肉の供給や、エミューから採れる油脂で化粧品を製品化するなど、事業化していく予定です。

 それによって、ほんの少しかもしれませんが、地域の雇用への貢献、牧場を解放することでの地域の観光への寄与、特産品として地域の産業の新興など、地域への貢献を考えております。また、食、健康に寄与して皆さまの生活を生き生きと、活力のあるものにしていただきたいとも願っております。

 まだ、エミュー事業はスタートを切った段階で、安定的な飼育のメソッドなどが確立しきれたわけではありません。大きな挑戦となりますが、それゆえにやりがいも感じております。

 また、将来的にはメガソーラー発電所の下草を飼料の一部として使う、営農型メガソーラーも企画しております。手間を省き食、エネルギーの問題に寄与するモデルの構築ができたら、それを世界に広めていきたいとも考えています。

 エミュー事業を通じて、世界の和をつくるお手伝いがしたい。福岡発の新たなビジネスモデルを構築して地域、社会に貢献したい。私たちの事業は始まったばかりですが、夢は大きく広がっています。(談)

<COMPANY INFORMATION>
日本エコシステム(株)
代 表:藤澤 博基
所在地:福岡県筑紫野市二日市中央1-12-22
設 立:1997年6月
資本金:3,000万円
TEL:092-923-4233
URL:http://www.jpeco.jp/

<プロフィール>
hujisawa藤澤 博基(ふじさわ ひろたか)
1945年5月生まれ。遠賀郡遠賀町出身。福岡大学卒業後、岡崎工業(現山九)に入社。97年6月に日本エコシステム(株)を設立し、節電器のレンタル事業などを開始する。「地球環境」「経済」「人間の本質」の調和・統合を事業によって実現することを目指す。趣味は旅行、映画鑑賞、歴史書読書。

 

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