第13回　鉄筋継手研究会開催

　今月18日、九州地区鉄筋継手の施工会社が運営する「鉄筋継手研究会」（事務局：福岡県大野城市、代表：河村貴夫事務局長）の事務局が、定例の研究会を福岡国際会議場で開催した。

　この研究会は、建築構造物の設計・施工・監理に携わる方と情報を共有し、品質・施工・監理などの正しい鉄筋継手の理解を深め、最新の鉄筋継手技術を活用したトータルコストダウンを追求するもの。また、この研究会は建築工事の入札などに求められているCPD（継続職能研修）認定プログラム３単位が受講できるなどメリットもあるため、会場には多くの受講者が集まった。

　今回は「基礎編」としており、例年と同じ第１部から３部にわたる講演とした。第２回から12回まで毎回欠かさず、この研究会に必ず講師として講演していた角陸純一氏（清水建設（（株）生産技術本部 品質管理部）が今年１月に事故で急逝。この研究会において尽力した角陸氏の功績を称え、１分間の黙とうを捧げた後、講演が開始された。

< 事務局長の河村貴夫氏

< 不適合品サンプルの展示

　第１部では、急きょ角陸氏の代役を引き受けた吉野次彦氏（公社　日本鉄筋継手協会特別会員、一級建築士）が鉄筋ガス圧接工事の品質・施工管理のポイントを講義。第２部は日山信男氏（鉄筋継手研究会事務員）が鉄筋ガス圧接工事検査報告書の読み方の説明をするなど基礎に関わる事例を踏まえて行った。第３部は過密配筋を解消する「DBヘッド定着版」の紹介がなされ、利用方法などの説明などが行われた。

　次回、14回目となる研究会は、今年秋に開催（応用編）を予定している。

【道山　憲一】

■鉄筋継手研究会事務局　（株）アクティス
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