2024年12月26日( 木 )

【西日本新聞筑豊総局後援】「心の健康教室」(1)~経営者の8割が心に疲れ

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 Net-IB Newsで既報した9月3、4日に開催されるさがら療法「心の健康教室」。講師をつとめるNPO法人・人間賛歌の理事長の相良五郎氏は、45年以上にわたり心と向き合ったカウンセリングで3,000人以上を改善させた実績を持っている。相良氏に改めて今回のセミナー開催についての意義・目的について取材を行った。
(なお、文中で“うつ病”と表記する場合があるが、さがら療法では、“うつ病”は、一般的に言われている“脳内の機能的な障害”や脳の病気でなく、思考(考え方)の障害であり、病気ではない。便宜上“うつ病”と記すが、病ではない。ただし、うつ病以外の統合失調症(分裂病)、双極性(そううつ病)、痴呆や一部の発達障害など脳内の機能に障害がある場合は、専門医の診療・治療、処方が必要である)

book 「ある会合に出席いたしました。出席者のほとんどが、企業の経営者や管理職の方々でした。その方々の言動を観ると、“心が疲れているな”という状況でした。約80%超の方々が、疲れていました」と語る相良氏。なぜ、その経営者らは疲れ切っているのかと質問すると、「売上(稼ぐこと)に集中し過ぎているのです。お金を稼ぎたいというのは欲の一部ですが、お金を稼ぎ自分だけ「認められ・ほめられる」ことに捕らわれすぎています。経済社会ですから、経営者として稼ぐことは必要です。どんどん稼ぐべきなのです。しかしながら、明確な目標設定をすることができていないのです。稼ぐ金額の数値設定ができていないのです。だから、経営者ご自身がお金で満足するために、目標数値がない状態で稼ぐ活動を続けてしまうのです」と相良氏は、経営者らの多くがお金に奔走され、対人関係で心が疲れきっているという。

 「社会の役立ちや人助けをするにはお金がかかります」、欲を持つこと、お金を稼ぐこと自体は良いのです。経済社会ですから欲を持って生きることは自然なことです。生活していくためにお金が必要です。だから、どんどんお金を稼ぐことです。しかし、稼いだお金をどのように活用するのか?その重要性を知る方々は、意外と少ないのです」(相良五郎氏)とお金を稼ぐ行為自体の是非を問うことではない。稼いだお金を、独り占めにすることが心を疲れさせる原因であると説いているのだ。

 「稼いだお金を自分の欲(認められたい・ほめられたい)を満たすために、独り占めしてしまう経営者が多くなっています。要するに企業のリーダーの方々が、稼いだお金の分配方法を決めていないのです。自分が生活していくためのお金を得るのは正しく、まずは、自分の家庭の自立した生活を守ることです。

 それと同時に、企業収益を上げるために日々汗水を流している、自社の社員・スタッフの存在です。社員やスタッフが一所懸命働いてくれているから、売上が立つ=お金を稼ぐことができるのです。その社員やスタッフに、稼いたお金を還元することが大切なのです。“一定の給料は、出している”という反論はあるでしょうが、それ以上に、社員・スタッフの日々の活動に対して「誠心誠意」報いているかを自問自答すべきです。感謝の心“ありがとう”で、稼いだお金を還元すれば、社員・スタッフの方々は、嬉しい気持ちになるでしょう」。お金という欲を還元・分配すると同時に、社員の心にも「認められたい・ほめられたい」という欲があり、社員の欲を満たす経営努力をするのです。それが経営者・管理職の「心の疲れを改善する」第一歩であることを相良氏は力説する。

(つづく)
【河原 清明】

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■さがら療法 「心の健康教室」

<日 時>
9月3日(土)、9月4日(日) 午前9時~午後5時

<会 場>
本部内研修室
(福岡県嘉穂郡桂川町大字吉隈1143)

<講 師>
相良五郎(NPO法人 人間賛歌 理事長)

<受講料>
5,000円(資料代含む、別途弁当代500円)

<後援>
西日本新聞 筑豊総局

<お申し込み>
◇FAXでのお申し込み
用紙に必要事項に記入し送信
FAX:0948-65-3648

9月3日開催分の申し込み用紙 9月3日開催分の申し込み用紙

9月4日開催分の申し込み用紙 9月4日開催分の申し込み用紙

※クリックで拡大

◇メールでのお申し込み
メール本文に下記必要事項を記入し送信
(1)参加者氏名、(2)住所、(3)電話番号、(4)メールアドレス
E-Mail:sagaraki@maple.ocn.ne.jp

※FAX・メール等で申し込みできない方は電話でお問い合わせを(TEL:0948-20-9019)

 

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