西日本シティ銀行内部事情、常務が募金強要?(2)
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告発の手紙によれば、西日本シティ銀行常務執行役員2名が出身大学の「100周年記念事業」にあたって、大学の「創立100周年記念募金のお願い」(「お願い」)を同大学出身行員に送り、募金への協力を依頼しているというものだ。「お願い」は、支部名に加えて、支部長、副支部長を務めている常務執行役員2名の連名になっている。募金金額の目安として、次長職階以上2万円、代理職階以上1万円などが示され、同銀行の口座が振込先に指定されており、振り込みの際に部店名、氏名、募金である旨を記載するようになっているという。振り込み期限は、6月26日。
「権限を利用した寄付の強要」だとして、「ほとんどの行員が高額の要請額に応じる可能性があり数百万円~1千万円以上が集まる」「納得がいきません」と告発している。寄付を断った場合、人事査定に影響がでるのではないかと危惧している。告発の手紙(大要)は以下のとおり。
私は、西日本シティ銀行の行員ですが、今般、銀行内で寄付強要と思われる事象が起こっており、どうしても納得いかない部分が多く告発させていただきます。
別紙のとおり、当行常務執行役員2名より文書にて、A大学(注・原文は実名)出身者(行員)全員(数百名)に対し大学への寄付の要請があっています。(次長職階以上は2万円、代理職階以上は1万円、それ以外は5千円と金額の目安も表示)。文章上は協力のお願いとなっていますが、発信者が常務2名の為、行員にとっては寄付をしないならば人事上の処遇に影響が出ると考えざるを得ません。本来寄付は個人の善意によるものですが、本依頼文は銀行で作成した口座へ、個人名を入れたうえで6月26日までに振り込むよう指示されており、誰がいくら振り込んだかが即座にチェックできるようになっています。役員によるこういった行為は、権限を利用した寄付の強要(一種のパワハラ行為)であり、法律上も問題があるのではないでしょうか。
(例えば千円以上で無記名で協力ください等ならまだ理解できるが…)
このままでは、人事上の影響を危惧しほとんどの行員が高額の要請額に応じる可能性があり数百万円~1千万円以上が集まることとなります。A大学と当行経営陣の間でどういった話が行われたのか、なぜこんな形で行員が強要される必要があるか納得がいきません。
私は現職の行員であり、経営陣と堂々と戦う勇気はありませんが、この不条理に泣き寝入りをすることも悔しく、社会的にも問題提起を行っていただきたく告発いたします。A大学同窓会西日本シティ銀行支部の支部長と副支部長である常務執行役員に「強要」の意図があったのか無かったのか。常務執行役員や同行本店に取材を申し込んだ。
(つづく)
【特別取材班】<COMPANY INFORMATION>
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設 立:1944年12月1日
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