開かずの踏切の改良を促進
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踏切道、歩道などを含めた道路および鉄道の安全性の向上、交通の円滑化を図るために、踏切道改良促進等の一部を改正する法律が成立。その一部が4月1日から施行された。
依然として多い踏切事故・渋滞~約4日に1人死亡
1961年に同法が施行されて約50年で、踏切数は約7万から約3.4万に減少。遮断機のない踏切も全体の約1割まで減少した。しかし2014年度の踏切事故は248件、死亡者数は92人で、約4日に1人が死亡している。死亡者に占める歩行者の割合は約8割、そのうち65歳以上の高齢者は4割を占めている。現在、開かずの踏切は全国で約600カ所存在し、開かずの踏切の事故件数は他の踏切の約4倍にのぼる。
今回の改正は、踏切道改良促進法の指定期限を5年間延長するほか、地域と連携した幅広い踏切道の対策を促進するための措置を講じるとともに、民間による維持管理、利便性の向上を促進するための道路協力団体制度の創設、道路上の不法占用物件にかかる対策の強化等の所要の措置を講ずるとしている。
国土交通省九州地方整備局道路部地域道路課によると、改正法に基づき課題のある踏切を指定し、2020年度までに全国で「踏切事故件数の1割削減」「踏切遮断による損失時間の約5%の削減」を目指すとしている。
【吉武 輝実】
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